村上頌樹に続くのは? プロ野球「入団2年目以降」の新人王&ブレイク候補の選手たち(セ・リーグ編)
◆広島東洋カープ
広島の注目は高卒3年目、20歳の田村俊介(2021年ドラフト4位)で決まり。昨季、1軍出場は10試合と少なかったものの打率.364を記録。今季はオリックスへ移籍した西川龍馬に代わって外野手のレギュラー候補一番手として注目されている。 そんな田村の名がさらに響いたのは、欧州代表と戦う来月(3月)の侍ジャパン代表戦のメンバー入りを果たしたこと。これで自信をつけたのか、初の対外試合となったロッテとの練習試合(17日)で4番に抜擢されると、初回の第1打席、ファーストスイングでいきなりホームラン。23日のオープン戦でもセンターオーバーの三塁打から始まり、レフト前、ライト前と打ち分ける技術を見せるなど、早くも今季の活躍を予感させるプレーを見せている。 この他、投手では2022年ドラフト1位の斉藤優汰、西川の人的補償でオリックスから移籍してきた日高暖己(オリックス2022年ドラフト5位)の「高卒2年目右腕コンビ」、さらにはオープン戦開幕投手を務めた社会人出身の2年目・益田武尚(2022年ドラフト3位)もチャンスを伺う。
◆横浜DeNAベイスターズ
DeNA注目は、まだ1軍出場経験がない2人の「高卒ドラ1コンビ」だ。 2021年ドラフト1位の小園健太は、2年目の昨季、2軍でチーム最多の16試合に先発し2勝5敗、防御率4.21。この成績自体は平凡なものだが、11月に台湾で行われたアジアウィンターリーグでは、4試合に登板して2勝0敗、防御率1.42の好成績をマーク。試合のMVPに選出されるなど確かな爪痕を残した。 そして、もう1人は2022年のドラフト1位、大阪桐蔭時代には世代最強捕手と言われた松尾汐恩だ。昨季はファームで104試合に出場し、打率.277、7本塁打、51打点。史上12人目のサイクル安打を達成するなど、さすがの存在感を示した。 昨季のDeNAの捕手陣は、山本祐大(67試合)、戸柱恭孝(57試合)、伊藤光(56試合)と明確な正捕手はいなかっただけに、まずはこのなかに割って入ることができるかどうかに注目だ。