「夏越の大祓」前に茅の輪 参拝者が無病息災願う 館山の安房神社(千葉県)
館山市大神宮の安房神社(岡嶋千暁宮司)で、30日に行われる「夏越の大祓(おおはらえ)」を前に、茅(かや)を編んでつくった「茅(ち)の輪」が社務所前に設置された。 「大祓式」は、6月と12月の年に2回行われる年中行事で、半年間の罪や穢(けが)れをはらい、次の半年間を無事に過ごせるようにと願う。6月の大祓式は夏越の大祓と呼ばれ、茅などを束ねてつくった茅の輪を神前に立てて、身についた穢れをはらう。 同神社では20日、氏子総代らが茅の輪を作製。この日のうちに直径約2・5メートルの茅の輪を参道に設置した。22日には、多くの参拝者が訪れており、茅の輪をくぐって無病息災を願っていた。 東京都江戸川区から訪れた髙梨正三さん(64)は、「家内安全を願いました。今年残り半分、熱中症に気を付けて夏を乗り切り、安全に過ごせたら」と話していた。 夏越の大祓は、午後4時半から。神職と総代を先頭に一般参加者が続いて輪をくぐる。同神社では「一人でも多くの方に参列いただき、この夏をすがすがしく乗り切れるよう祈念する」と参加を呼び掛けている。