アルナシーム、ラスト1F11秒8上々の切れ味 初コンビ藤岡佑「折り合い面も動きも特に問題ない」 父子4代JRA・GⅠ制覇となるか【マイルCS】
富士S6着からの巻き返しを狙うアルナシームは栗東CWで追われた。初コンビを組む藤岡佑が騎乗、向正面からスタートすると、軽快にスピードアップして全体時計は5F67秒4。ラストは1F11秒8と上々の切れ味を見せて最終追いを済ませた。 「先週とはめりはりを付けて、全体時計を遅くしてしまいを伸ばしました。(前走まで騎乗の)典さん(横山典)に話を聞きながら先週、今週の追い切りを。うまく調整してくださっていましたね。スムーズにコンタクトは取れていますし、折り合い面も動きも特に問題ないですよ」と鞍上はこの2週で伝わった感触の良さを伝えた。 新馬戦を勝ち、3走目の朝日杯FSで4着。掲示板に入ったドウデュース、セリフォス、ダノンスコーピオン、ジオグリフはGⅠ馬に成長した。アルナシームも、同期に負けじと2走前の中京記念で重賞初制覇。課題の折り合いに苦しみながらも白星を積んできた素質馬だ。前走の富士Sは休み明けに加えて得意とは言えない左回りだった。 「条件は好転しますからね。右回りの方が手前替えがスムーズ。それに状態面も前走より明らかにいい。(週末の雨予報も)馬場は渋っても大丈夫なので」と橋口師はここまでの白星6勝全てを挙げる右回りに激走への期待を込めた。 父は2015年のマイルCSを勝ったモーリス。ここを勝てば父子制覇と曽祖父グランスワンダー、祖父スクリーンヒーローと続く、父子4代のJRA・GⅠ制覇となる。受け継がれる偉大な血。その血の威力を爆発するべく、得意の右回りで激走を狙う。
中日スポーツ