「彼らがいなかったら物語は変わっていた?」忘れかけてた…『ドラゴンボール』悟空を助けた民間人たち
10月11日より放送が開始された、新作アニメ『ドラゴンボールDAIMA』が話題沸騰中の、鳥山明さんの描いた『ドラゴンボール』。バトル漫画の金字塔の本作では主人公・孫悟空ら戦士たちの超絶バトルが魅力だが、その陰で活躍した民間人たちの存在も忘れてはいけない。たとえば魔人ブウとの最終決戦、悟空が特大元気玉作りに苦戦しているなか、ミスター・サタンは地球のみんなに呼びかけ、ブウ戦の勝利に大貢献をしている。 ■【画像】「こんな美人いたっけ!」たった2コマの登場で読者のハートを掴んだ『ドラゴンボール』の美女■ 今回は、ミスター・サタンのように悟空を助けた民間人たちを紹介していく。彼らがいなかったら、ひょっとすると『ドラゴンボール』という物語が変わっていたかもしれない。
■雪山で凍える悟空を助けたスノとジングル村の人たち
コミックス5巻、レッドリボン軍のシルバー大佐に筋斗雲を破壊され移動手段がなくなり、仕方なく飛行機に乗って移動する悟空。しかし操縦をするロボットが寒さによって凍ってしまい雪山に墜落してしまう。そのとき、凍えて動けなくなった悟空を引きずりながら自分の家まで運び、助けてくれたのがジングル村のスノであった。 スノをはじめジングル村の人たちは優しい人ばかりだ。ホワイト将軍との決着後、行き場をなくした人造人間8号“ハッチャン”と一緒に暮らすことを決めた村長、さらに筋斗雲をなくし困っている悟空に「筋斗雲はなくなりはせんよ!ちゃんと よんでみたかね?」とアドバイスしてくれたのも、ジングル村のおじいさんだった。 そして実は、コミックス最終42巻ではなんとこの村の人々が再登場している。それは魔人ブウとの最終決戦、特大元気玉を作るために悟空が地球の人々に力を貸してくれと呼びかけたときだ。ハッチャンやスノ、その後ろにはメガネの村長もいて、両手を挙げて力を分けてくれている姿があった。彼らの思わぬ再登場に懐かしさと嬉しさを感じたファンは多いだろう。
■聖地カリンの麓で出会った戦士・ボラと息子・ウパ
コミックス7巻に登場した聖地カリンの番人であるボラと、その息子・ウパ。ボラの持つドラゴンボールを巡り、レッドリボン軍がウパを拉致するのだが、その際悟空が助けに入ったことをきっかけに仲良くなる。 しかし間もなく襲来した殺し屋・桃白白にボラが殺され、悟空もどどん波を胸に受け倒されてしまった。しかしこのとき悟空の命を救ったのが、ボラから手渡されお腹に入れていたドラゴンボールだった。ちなみにこのドラゴンボールはじいちゃんの形見の四星球であり、なにかとこの親子との縁を感じられるシーンだ。 そして復活した悟空に「悟空さんカリン塔にのぼってみない!?」と、超聖水の存在を教え、カリン様と引き合わせたのがウパである。 これにより悟空はカリン様との修行で桃白白を上回るほどのパワーアップを遂げており、さらに言えばカリン塔の上は神様の宮殿へとつながっているため、その後の悟空の成長にも大きく影響することとなる。この何気ないウパの一言は、実は悟空にとっても物語にとっても非常に大きな一言だったと言えるだろう。 そしてその後、ボラとウパは「ピッコロ大魔王編」でも再登場。ボロボロの悟空を抱えカリン塔を登ろうとするヤジロベーを、ボラは空高く投げてショートカットさせてくれた。 さらに「魔人ブウ編」でも再々登場しており、「あの孫悟空たちだ! 彼たちが戦ってくれておる!」と、いち早く元気玉作りに参加している。ネイティブアメリカンのような格好も印象的で、何より心根が優しい素晴らしい親子だった。