先制打とだめ押し本塁打、2分間の選手宣誓効果? 函館工の中村主将
(22日、第106回全国高校野球選手権南北海道大会函館地区Aブロック1回戦 函館工10―2函館高専) 函館工の4番打者、中村優歩主将(3年)が先制点となる三塁打、試合を決めるランニングホームランを放つ活躍を見せた。 開会式で選手宣誓を務めた。「何事にもくじけず、挑戦し続けた日々が、この最後の舞台で試されます」。2分余りをよどみなく話しきった。 その直後の一回表、2死二塁の好機に打席が回ってきた。緊張は「選手宣誓で解けていた」。「大きいのを狙わず、1点を取りにいく」とバットをコンパクトに振り、左越えの三塁打にした。 その後、相手投手の投球に合わせられない打席が続いていた。 八回1死二塁、内角の直球を引きつけ、振り抜いた打球は再び相手左翼手を越え、自身も本塁へ走り込んだ。「打った直後は捕られるかもと思ったが、球に力を乗せられたので伸びた」と喜んだ。 函館工は5回にも小堤大武選手がランニングホームランを放った。(野田一郎)
朝日新聞社