MF中村絃太が決勝弾!浦和ユース、前回Vの聖和学園を1-0で下す
第43回浦和カップ高校サッカーフェスティバルは3月29日、前回と同じ顔触れの強豪24チームが参加して開幕し、予選グループリーグの1日目が行われた。 【フォトギャラリー】聖和学園 vs 浦和レッドダイヤモンズユース 大会は24チームを4組に分けて予選グループリーグを2日間実施し、最終日の3月31日に決勝や3位決定戦などを行う。予選リーグは総当たりではなく、各チーム4試合ずつ戦って順位を競う。 参加チームのうち今年度の第102回全国高校選手権出場校は、昨夏のインターハイで初優勝した明秀日立(茨城)だけだが、インターハイ代表の國學院久我山(東京)をはじめ、名だたる名門が集まった。 プレミアリーグEASTからは大宮アルディージャU18が参陣し、プリンスリーグ勢は関東1部の浦和レッドダイヤモンズユースと健大高崎(群馬)、2部は國學院久我山が出場。北海道は旭川実、東北が聖和学園(宮城)、北信越1部は日本文理(新潟)とツエーゲン金沢U-18(石川)が参加した。 7大会ぶり3度目の頂点を目指す浦和レッズユースは、前回初優勝を飾った聖和学園と対戦し、1-0で接戦をものにした。 浦和ユースは前半6分、ゴールほぼ正面24メートル付近でFKを獲得。FW阿部湧心(2年)の弾丸シュートを相手GKが弾き、そのこぼれ球に素早く反応したMF中村絃太(3年)が蹴り込み、決勝ゴールとなる先制点を決めた。 4-2-3-1の浦和ユースは、中村と和田直哉(2年)の両ボランチが精力的にボールを引き出し、長短のパスを配給してビルディングアップ。阿部、井上大輝(3年)の両サイドアタッカーが外から鋭く攻め込み、186センチの大型FW小鷹凛太朗(2年)に合わせた。 ドリブル自慢が勢ぞろいする聖和学園は、ボランチの天野浬玖(3年)が中列後方から雨のピッチにもかかわらず、自在にボールを操作して駆け上がった。17分、FW布施唯斗(2年)が右から強烈なシュートを打ったが、相手GKのパンチングに弾かれ得点できず、前半は0-1とリードされて折り返した。 小康状態だった雨も後半途中から豪雨に変わり、聖和学園は持ち前のドリブルを前面に押し出しての攻撃ができなくなった。 浦和ユースも24分にFW相賀天晴(3年)が左足で惜しいループシュートを放ったくらいで、互いに大きな得点チャンスをつくれず、1-0で終了した。 浦和ユースは今季、現役時代は浦和ひと筋で活躍したレジェンドの平川忠亮氏がコーチから監督に昇格。2021年以来のプレミアリーグEAST復帰を目指し、本楽的なシーズン到来に備えた。 2月初旬に全選手、全スタッフがそろっての練習を開始。3月11~19日まではドイツに遠征し、フランクフルトU-19やSCユニオン・ネッテタールなどと練習試合を3つこなした。平川新監督は「去年悔しい思いをしたので、今季はその借りを返す新たなチャレンジになります」と述べる。