2,500人以上解雇のマイクロソフト、2024年CEOの報酬総額は前年比63%増で7,900万ドル超え
10月25日、マイクロソフトのサティア・ナデラ(Satya Nadella)会長兼CEOの2024年の報酬総額が、7,910万6,183ドル(約120億2400万円)と前年比63%増かつ、2014年のMS CEO就任以来、同氏が受け取った最高額に達したことが、米国証券取引委員会(SEC)へ提出されたデータから判明しました。ナデラ氏の給与自体は250万ドルで、その他520万ドルの非株式インセンティブ、7,123万6392ドル相当の株式報酬が含まれるとのことです。 【画像全3枚】
マイクロソフトの1年を振り返ると、2024年の7月19日に世界規模での大規模なWindows障害が発生。ゲーム業界寄りの視点で言えば、1月と9月には計約2,550人の大量解雇が行われたことも報道されています。しかし、10月24日に発表された2024年度年次報告書でナデラ氏はゲーム部門について「より多くのデバイスで、より多くの人々に素晴らしいゲームを提供しています。2023年10月に完了したアクティビジョン・ブリザードの買収により、我々のシステムに数億人のプレイヤーが加わりました」「『Candy Crush』『Halo』『Gears of War』に至るまで、収益が10億ドルを超えるフランチャイズを20所有しています」と、明るい見通しを述べています。
複数の海外メディアが、先述の大規模Windows障害やサイバーセキュリティ問題を理由に「ナデラ氏は自ら報酬減額を要請していたにもかかわらず、□財布をぶち破る勢い□で増加した」と報じている背景には、OpenAIへの投資とAI市場における好調なパフォーマンスに基づく同社の市場価値強化があるようです。もし報酬減額要請がなければ同氏のボーナスは1千万ドルを超えていただろうと、MS取締役会報酬委員会は述べています。
Game*Spark 稲川ゆき
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