吉沢亮 昭和のヘアースタイルに戸惑い 「これは本当に成立しているんですか?」
俳優の吉沢亮(30)が17日、都内で主演映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」(監督呉美保)のロングラン上映御礼舞台あいさつに出席した。映画はろう者の両親を持つ主人公が時代を重ねることで自身の居場所を見いだしていく家族の物語。ステージには手話通訳も登場した。 呉監督にとっては9年ぶりの長編映画となる。ロンドン映画祭など海外の映画賞にも数多くノミネートされている。国内でも9月20日に公開され、ロングラン上映をしている。本作でTAMA映画賞の最優秀男優賞を受賞した吉沢は「凄いことが起きている。海外の人に多く見てもらえるのはうれしい。僕自身かなり時間もかけた作品でもあるので、初の主演男優賞がこの作品で良かった」と喜びを語った。 手話はクランクインの2カ月前からトレーニングを開始。「手話の稽古もしながらお芝居を固められた。凄く楽しい時間だった」と振り返った。作中で吉沢は時代の経過とともに髪形や服装が変わる。昭和の設定でロングヘアーの撮影する時には吉沢は葛藤があったと告白。「昭和を知らない世代なので、最初に20歳のロン毛のカツラを被った時に“これは本当に成立しているんですか”と聞いてしまった。むちゃくちゃ不安はありました」と語り、会場を笑わせた。 呉監督も「毛先の一本、一本までこだわった。絶妙なダサさ、昭和から平成の入り口の奇抜なヘアースタイルを再現したかった」とこだわりを明かした。