「せいろ蒸し」なぜ今年大流行? 健康志向“追い風” 高まる人気
厳しい寒さが続くこの時期、売り上げが7倍になっているというのが「せいろ」。ブームの鍵は「タイパ」にあるようです。 【画像】「せいろ」売り上げ7倍の秘訣は?
■進化を遂げる「せいろ蒸し」
ふたを開けた瞬間、立ち上る湯気。ひと際寒い今年の冬、見た目から身体を温めてくれます。 2年前にオープンした、都内の蒸し料理専門店。「エビのニンニク蒸し」に、1番人気の「豚バラと干し野菜蒸し」。 中華は「脂っこくて味が濃い炒め物」というこってりしたイメージを持つ人にも、それだけではないヘルシーで旨味を凝縮した「蒸す中華」の魅力を伝えています。 このお店では蒸し料理人気の高まりを受け…。 味坊集団 林強専務取締役 「新しい蒸し料理を食べられるように頑張っている」 そこで、お店が新たに考案したのが「蒸し麻婆豆腐」です。ラム肉を使った麻婆豆腐で、油の使用量は普通の麻婆豆腐の3分の1と、とってもヘルシー。 今、さまざまな場所で進化を遂げる「せいろ蒸し」。 こちらは東京・大田区。蒸されていたのは、つくねです。「蒸し料理専門店」は、中華だけにとどまりません。どこか懐かしい雰囲気が漂う和食の食堂でも、せいろが大活躍。 店員 「蒸し野菜串でございます」 ここでも、あふれる湯気を目当てに、たくさんの人が集まります。 これは「蒸し野菜串」。レタスやトマトなど野菜を豚肉でぐるぐる巻きにして、せいろでじっくりと蒸しあげた逸品です。 30代 「油を使わないで火が通るからヘルシーだと思う」 そんな蒸し料理の専門店がにぎわうなか、実は今「せいろ蒸し」は新たな広がりを見せています。
■せいろ売り上げ「7倍」の秘訣
ここは、レシピ動画を毎日配信する「デリッシュキッチン」の撮影スタジオ。 DELISH KITCHEN 斎藤香織副編集長 「丁寧な暮らしを意識した、せいろを使ったレシピも反響を呼んでいる」 今、レシピ動画の検索で、せいろは大注目のキーワード。検索数は前年の5.5倍にも上るといいます。 せいろの容器。ロフトでも7月から売れ行きが好調で、寒さが本格化した11月は前の年の“7倍”を超える売り上げを記録しました。 その人気の理由は主に3つ。1つ目は、調理工程にあります。 斎藤副編集長 「ほったらかしで調理ができる。忙しい朝ご飯にせいろ蒸し調理はピッタリ」 再現してくれたのは「せいろのパン朝食プレート」です。サツマイモとニンジンを切って、キャベツ、耐熱容器に入れた卵と並べていきます。それを中火で7分蒸した後、ソーセージと冷凍ブロッコリー、食パンを詰めて2~3分蒸したら完成。 「切って」「詰めて」「蒸す」だけのお手軽調理でタイムパフォーマンス、「タイパ」が抜群。 斎藤副編集長 「切って入れただけ」 これだけで食パンも…。 斎藤副編集長 「焼きたてのふわっと食感が復活」 さらに、せいろの器ごと食卓に出すだけで、見た目もおしゃれに。そして、何よりも…。 斎藤副編集長 「蒸気は100℃以上にならないので栄養が壊れにくい。素材も引き立てられるし、野菜の栄養もまるっと取れる」 油を使わないため、カロリーは約3分の1オフ。このワンプレートで262キロカロリーとヘルシーです。 斎藤副編集長 「食材にもよるが、余分な油が落ちてカロリーもカットできる」
テレビ朝日