<リオ五輪速報>男子サッカー、ブラジルがPK戦を制し悲願の初金メダル
1-0のまま後半へ。ブラジルは時間を使いながら失点のリスクを考えてゲームコントロールをするが、後半14分、同点に追いつかれる。右サイドを崩され、ゴール正面にいたマイヤーへグラウンダーの速いパスを通された。右足でゴール左へシュート。キーパーのウエベルトンのセーブは届かなかった。 21分過ぎ、ドイツのラルス・ベンダーが足を痛めて退く。ドイツは守備の要の双子兄弟の一人を欠き、ブラジルにとっては追い風となった。後半32分にはネイマールが絶好スルーパスを出して、後半25分に投入されたフェリペ・アンデルソンが反応したが、必死に戻ったドイツのディフェンス陣が防ぐ。さらにネイマールが個人技でシュートまで運ぶが、これもゴールを割ることができない。ブラジルは怒涛の攻撃を続けたが、90分で決着をつけることができず試合は15分ハーフの延長戦へ。 両軍が気力を振り絞っての消耗戦。ネイマールら足を吊る選手が続出する中、カウンター合戦となったが、互いに決定的なチャンスを逃して、金メダルの行方はPK戦にゆだねられることになった。 先行はドイツ。ギンターが決め、ブラジルもレナト・アウグストがゴール左上へ決める。2人目はグナブリーが成功し、ブラジルもマルキーニョスが冷静に押し込み2-2。3人目はブラントが決め、ラフィーナも返し、どちらも譲らない。4人目もズーレが先に成功。ルアンも負けずに4-4。だが、5人目のペーターセンを OA枠で参加しているキーパーのウェベルトンが見事にセーブ。決めれば金メダルのブラジル5人目はネイマール。最高の場面でキャプテンが冷静に右隅へ決めて悲願の初優勝を手にした。その瞬間、重圧を背負って栄冠を手にしたネイマールは号泣した。