山手線でヘビヘビパニック! かつてはなんと“イグアナ”も発見、でも海外はそれどころじゃなかった
乗客2700人混乱
5月12日、東京都渋谷区のJR渋谷駅で事件が起きた――。 山手線の内回り電車に乗っていた乗客が「ヘビがいる」と悲鳴を上げ、駅員に通報した。電車は駒込駅で一時運転を見合わせ、乗客約2700人を巻き込む騒ぎになった。 【画像】えっ…! これがJR東日本の「年収」です(計12枚) JRは乗客を別の車両に移し、運行を再開したが、ヘビの姿は見当たらなかった。最終的に、乗客が大崎駅で下車した後、車両基地である東京総合車両センターの座席シートの下に潜んでいた体長20cmほどのアオダイショウが発見され、捕獲された。 幸いけが人もなく、事件は収束したが、運行が遅れたことで鉄道会社は損害を被ったに違いない。
1988年の類似事件
電車内にヘビが出現し、騒動になる例は過去にも起きている。1988(昭和63)年6月、JR中央線の新宿駅付近で、乗客の少年が紙コップに入れていた長さ30cmほどのアオダイショウが逃げ出してしまう事件が発生した(『朝日新聞』1988年6月7日付け)。 このときもJRでは運行を停止せずに80人ほどの乗客を後部車両へ誘導した後、終点の東京駅まで運行し、さらに折り返して豊田駅(日野市)まで運行した。その後、車内をくまなく捜索したもののヘビを発見することはできなかった。 このヘビは少年が学校で見つけたもので、自宅に持ち帰る途中だった。無毒のヘビとはいえ、乗客たちは恐怖のひと時を味わったに違いない。この騒動により、中央線の上りは最大5分の遅れが生じている。 さらに、2005(平成17)年9月には、JR浦和駅のホームで透明なプラスチック容器に入った体長約50cmのニシキヘビ(ボールパイソン)が発見される事件が発生した(『読売新聞』2005年9月15日付け)。数日前には東京都新宿区の公園でニシキヘビが逃げ出す騒動があり、関連が疑われたが、調査の結果、別の個体であることが判明した。同種のヘビが短期間に2度も発見されたことで、再び驚きが広がった。