〔東京外為〕ドル、152円台後半=実需の買いで上昇(11日午前9時)
11日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、国内輸入企業による実需のドル買い・円売りが入り、1ドル=152円台後半で上昇している。午前9時現在、152円92~94銭と前週末(午後5時、152円63~64銭)比29銭のドル高・円安。 前週末の海外市場では、欧州時間は株安を受け、いったん152円10銭台まで下落した後、米長期金利の持ち直しで152円50銭近辺まで回復。さらに米国時間の序盤は買いが先行し、152円80銭台まで上値を伸ばした。中盤は伸び悩み、おおむね152円30~80銭台で推移。終盤はベテランズデーに伴った連休を前に様子見ムードが広がり、152円40銭前後で一進一退だった。11月のミシガン大消費者信頼感指数は73.0と、前月(確報値70.5)を上回ったが、ドル円への影響は限定的だった。週明けの東京早朝は、実需のドル買い・円売りで152円90銭台に水準を切り上げている。 この後の東京時間は、トランプ前大統領の当選で展開された「トランプトレード」が一服したことを受け、ドル円の一段の上昇は抑えられるもよう。ただ、下値では押し目買いが入るとみられ、底堅さも維持されるとみられる。市場からは、「イベント通過で一服感がある」(資産運用会社)との声が聞かれた。今週は、「CPIやPPIなど米物価指標の結果が材料視されている」(大手証券)といい、結果を見極めるまでは動意を欠く展開が続きそうだ。 ユーロは対円、対ドルで下落。ドイツの政局不安から、ユーロ売りが続いている。午前9時現在、1ユーロ=163円82~85銭(前週末午後5時、164円53~54銭)、対ドルでは1.0712~0713ドル(同1.0779~0779ドル)。