世界初の光るコチョウラン、最高賞のデンドロビュームも!蘭の祭典「世界らん展2024」
国内最大級の蘭の祭典「世界らん展2024 -花と緑の祭典-」が文京区後楽の東京ドームシティ プリズムホールにてスタートした。 【写真】存在感やフォルムがすごい珍奇植物を集めたNHK「趣味の園芸」“これ、かっこイイぜ!” コーナー
会場には「らんに染まる。」をキャッチコピーに計1000種以上、約100万輪の多種多様な蘭の花を展示。入り口では胡蝶蘭、オンシジューム、シンビジュームなど約10万輪の蘭でできたウェルカムゲート「オーキッド・ゲート2024」が来場者を迎え、ゲートを抜けると高さ約4メートルの壁面全体を蘭で埋め尽くす「天空の花園」が現れる。360度見渡す限り本物の蘭の花という夢のような空間は写真映えも抜群だ。 その先の「漆黒の蘭夜」では、星空のような暗闇の中に胡蝶蘭で覆われた直径約1.6mの球体が浮かぶ。
会場に入ると、日本中の蘭を一堂に集めて行う世界最大級の蘭のコンテスト「世界らん展日本大賞」の展示が続く。今年の日本大賞は個体の美しさと全体のバランス、滝のような美しさが評価された紙谷多佳子さん(神奈川県)のデンドロビューム ポリアンサス ‘タカコ’ に決定した。大賞賞金は200万円。
今年の目玉として、遺伝子組み換えにより開発に成功した「光るコチョウラン」を世界初公開。蛍光タンパク質の遺伝子をコチョウランに導入し、ブラックライトの照射下で黄緑色の蛍光を発する個体は思わず息を飲む美しさ。さらに、九州南部から沖縄にかけて点在する日本固有の野生蘭「オキナワチドリ」や「イリオモテラン」など、南西諸島の貴重な蘭を集めた展示「自然の楽園 南西諸島に咲く蘭」が初登場する。
俳優の滝藤賢一が出演するNHK「趣味の園芸」“これ、かっこイイぜ!” コーナーでは、インパクトのある存在感やフォルムの多肉植物や着生植物が大集合。また、華道家の假屋崎省吾と花創作家の志穂美悦子による大型作品も展示される。 展示即売ブース「ボタニカルマーケット」には4年ぶりに海外からの出展が復活。ペルー、エクアドル、台湾など合計7カ国・地域の生産者から直接苗を購入できるなど盛りだくさんの内容だ。「世界らん展2024 -花と緑の祭典-」は東京ドームシティ プリズムホールにて2月14日まで。