30~50歳代「墓じまいを考えた経験あり」が3割。お墓参りへの意識にも世代間ギャップが
年末年始にお墓参りをする習慣があるご家庭も多いでしょう。 生き方の多様化が進み、お墓に関する意識にも世代間で差がみられるいま。年末年始のひと時は、日頃なかなか話せない親子の本音を共有できたらよいですね。 【グラフ付きで記事を読む】30~50歳代「墓じまいを考えた経験あり」が3割。お墓参りへの意識にも世代間ギャップが 今回は、株式会社了聞が2023年11月24日に公表した調査結果を交えながら、「お墓」について考えていきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
みんなはお墓を「いつ作る?」生前にお墓を作るメリットとは?
お墓を建てる時期や、遺骨をお墓に納骨するタイミングについての決まりはありません。 お墓は「祭祀財産」に含まれます。不動産や金融資産のような相続財産とは異なり相続税の課税対象ではないため、生前にお墓を建てておくことは相続税対策のひとつにもなります。 また、生前にお墓を建てる「寿陵」は、昔から長寿を招き縁起が良いとされてきました。 しかしそれ以上に「自分らしい供養のスタイル」を選ぶことに意義を感じている人も多いでしょう。 ●せっかくお墓を購入するなら さて、お墓の購入は、一生に一度あるかないかの大きな買い物。建立費だけではなく納骨法要にかかるお金や、年間の管理費、永代使用料などをトータルで考える必要があります。 せっかくお墓を建てるなら、継承者である子供や孫たちに維持管理の負担をかけたくないと思う人は多いでしょう。これからお墓を選ぶのであれば、親世代と子世代で話し合い、目線合わせができたら理想的ですね。 次では、お墓選びやお墓参りに関する意識の世代間格差に関する調査結果を紐解いていきます。
お墓選び「親子間で話し合いできていない」
ここからは2023年11月24日に、瑞華院了聞が公表した「お墓やお墓参りに対しての意識調査」の結果を見ていきます。 調査対象は全国の30~80歳代(男性406名、女性194名)。このうち30~50歳代を「子供世代」、60~80歳代を「親世代」として、お墓に関する意識の世代間格差を探ったものです。 ●お墓や納骨について「話せていない」親子が約6割 「自身の子供とお墓や納骨に関する話し合いができていますか?」 ・できていると思う:13.0% ・ややできていると思う:21.3% ・あまりできていないと思う:28.0% ・できていないと思う:37.3% 「自身の親とお墓や納骨に関する話し合いができていますか?」 ・できていると思う:21.7% ・ややできていると思う:22.7% ・あまりできていないと思う:29.0% ・できていないと思う:26.7% 「自身の子供とお墓や納骨に関する話し合いができているか」という質問に対し、親世代の55.7%が「できていない」と回答。また、子供世代に「自身の親とお墓や納骨に関する話し合いができているか」と訊いたところ、65.7%が「できていない」という結果に。 お墓や納骨に対して、親子間で共通認識ができておらず、すれ違いが発生している様子がうかがえます。