【ドキュメント】青葉真司被告に死刑判決 「妄想の影響ほとんど見られない」責任能力を認定 京都アニメーション放火殺人事件
午後に再開 まもなく主文言い渡しか
13:00 再開。 13:40 死刑判決を言い渡す。 裁判長は死刑判決の理由について、「社会に感銘をあたえた作品を作った社員とその家屋が犠牲になった。模倣犯が出る可能性も否定できない」などと述べた。 13:43 閉廷。 14:10 青葉被告を乗せたとみられる車が京都地裁を出る。
⚫︎青葉被告の経歴認定 ※概要
・「涼宮ハルヒの憂鬱」というアニメを見始め、感銘を受けたのかきっかけで京アニを意識し始める。女性監督に結婚を申し込まれていると勘違いした。 ・その後、小説を書くようになったが、匿名掲示板で「レイプ魔」と書き込まれた。それが、女性監督から言われたものだと確信(妄想)し、その際、闇の人物と京アニから逃げないといけないと感じたことから、刑務所に入らないといけないと思い、2012年にコンビニ強盗を起こす。 ・服役中に闇の組織のナンバー2から指示されていると妄想。女性監督と結婚させようとしていると確信した。 ・2016年に出所、再び小説を書きはじめ、京アニ大賞に出す。 ・2017年に落選を知り、京アニ大賞が受賞者なし、となったことから小説の盗用を確信し始め、恨みを感じるようになった。 ・2018年に「ツルネ」を視聴し、盗用を再確信。京アニに盗用をやめさせようと恨みを募らせ、放火殺人を計画し始める。 ・2019年に女性監督が受賞したことから、より強い恨みを持つ。
⚫︎本件犯行について
・孤立して困窮するなか、京アニへの恨みを強め、またナンバー2に付け狙うことをやめるよう、仕向けるために全財産と包丁を持ち出発。 ・ショップがある第5スタジオに出入りするも、対象を京アニ関係者にとどめるという思いから、第1スタジオを探すが、その日は見当たらず、京都駅前のホテルに宿泊。 ・2019年7月16日、第1スタジオを下見に。翌17日、ホームセンターでバケツなど、犯行に使ったものを購入。 ・午後4時~5時の間に到着するも、従業員が帰っていたので、従業員が多く着席している時刻が午前10時ごろだと考え、翌朝の犯行を狙い公園で野宿。 ・18日7時ごろ、ガソリンスタンドでガソリン40リットル購入。 ・午前10時16分、第1スタジオ横の路地に入り、何度も犯行に及ぶか悩むが、盗用され努力しても人生が成功していない暗い世界に自分がいるにも関わらず、京アニは盗用を続け、光の階段をのぼっていると考え、どうしても許せないとして、午前10時半ごろ、6本の包丁をかばんにいれスタジオに入る。その後、かばんを路上におき、ガソリンの入ったバケツをもって侵入。らせん階段付近でかなりの勢いでガソリンをまき、「死ね」と怒号を浴びせながら火をつける。 その結果、従業員36人を殺害し、34人は殺害に至らなかった。