優勝候補の海星を破った勢いは本物だ! ノーシード校が2試合連続ゼロ封リレーで8強入り【高校野球長崎大会】
◆第106回全国高校野球選手権長崎大会 鹿町工8―0(8回コールド)島原中央(21日・長崎県営野球場) ノーシードの鹿町工が3投手の継投で島原中央打線を1安打に抑えて零封し、ベスト8進出を果たした。 ■長崎大会準々決勝の組み合わせはこちら! 2回戦で優勝候補の海星に1―0で競り勝った勢いは続いていた。2回戦で5回を投げ海星打線を1安打に抑えた先発木下遥斗(3年)がこの日も先発し、再び5回を1安打に抑える好投でチームに勢いをつけた。続く左腕の宮木佑真(3年)が2回を無安打。さらに3番手の久家唯翔(3年)が最後の1イニングを無安打で締め2試合連続の零封リレーだ。「1安打許してしまったのが悔しい。高めに浮いた球を当てられてしまった」と木下は好投にも4回に許した二塁打に悔しさを隠せなかった。 「うちは投手の仲が良くて、話し合いもよくやっています」と野田彰監督は盤石の投手陣に信頼を置く。本来のエースはこの日3番手で投げた久家だが、夏の背番号は投手陣で話し合い、木下がエースナンバーをつけることに決定。久家はプロ野球のエースがつける18番を選んだ。「力はみんな変わらないけど、みんなが1番をつけろと言ってくれた。必ず自分がリズムをつくって抑えようと思って投げています」と木下はエースとしての責任を感じながらマウンドに立っている。 準々決勝は5月のNHK杯佐世保予選で敗れた大崎と対戦する。木下が先発し3失点で途中降板しただけに「次はゼロに抑えます」とエースのプライドをかけてリベンジを誓った。
西日本新聞社