驚異の打率6割 モイセエフ・ニキータ選手だけじゃない “全員野球”で勝ちをもぎ取る! センバツ出場の愛知・豊川高校
(ニキータ選手) 「(甲子園は)もちろん優勝したい。どんな強い相手でもしっかり自分たちの野球ができるように今練習しています」 チャンスをしっかりと捉えた、ニキータ選手の一打が、逆転劇を呼び込んだのです。 そして、豊川高校には裏で支えながら甲子園に熱い思いをかける選手も。 (ニキータ選手) 「練習に付き合ってくれることが多いので、ここまで成長できたのはやっぱり蓮弥(の存在)があったからこそ」 副キャプテンを務める竹内蓮弥選手(2年)です。 竹内選手は3年生が引退し、レギュラーを目指していた去年の7月、突如、縦隔気腫(じゅうかくきしゅ)という呼吸困難に恐われ、選手として秋季東海大会には出られませんでした。 (竹内選手) 「(野球を)辞めたいと思いました。みんなは成長している中で、自分は何か成長できているのかなと。ふとした瞬間に思うのがつらかったです」 それでも、辞めなかったのは。秋季大会準決勝のサヨナラ打です。 (竹内選手) 「宇治山田戦のサヨナラの喜びが忘れられなくて、それでチームのために何か(できないか)と思って」 今は自主トレーニングで体力を戻していますが、メインは練習の準備や指示出し、コーチの補助など縁の下の力持ちとしてチームを支えています。 (チームメイト) 「チームを本当に外から見守ってくれている」 「1年生全員を仕切ってくれたりとか連絡をくれたりとか、そういう大事な役割をしてくれている」 試合に出場できない選手も甲子園に向けて切磋琢磨する、豊川高校の“全員野球”で掴んだ逆転劇でした。 ■トランペット未経験の3年生「もう俺らで吹くしかない…」 そして、OBの力もあの勝利に貢献していました。秋季東海大会の準決勝。トランペットで応援をしているのは、現役を退いた3年生です。 (3年生・田中右京さん) 「1、2回戦は吹奏楽部が来てくれて、でも3回戦の準決勝から吹奏楽部がオープンスクールと被ったので来れないとなって『もう俺らで吹くしかない』ってなって」
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