青学大1年でミスコン受賞、今は女優に 異色経歴の23歳の現在地「毎日必死です」
「フレキャンが俳優という扉を開いてくれた」
俳優としては3年目を迎えたが、全てが学びの時期だという。 「毎日必死です(笑)。セリフ覚えが悪くて、なかなか頭に入らないんです。現場での急な対応にも追いつけないので、しっかりと準備をするようにしています。でも、私がやってきたスポーツに『似ている部分もあるのかな』って思っています。『今、すぐこのフォームに変えて泳いでみて』と言われながらやってきたので、それが役者のお仕事にも生きていると思いました。今年1月は、『アイドル誕生 輝け昭和歌謡』(NHK BSプレミアム4K)という実話を基にしたドラマで、ピンク・レディーのケイさんの役を演じさせていただきました。ダンスと歌が苦手で大変でしたが、絶対に成れないアイドルを演じることができるのも、俳優の面白さだなって感じています」 昨年7月期のテレビ朝日系連続ドラマ『シッコウ!!~犬と私と執行官~』では、保護動物カフェに出入りするトリマー役として出演。憧れの俳優と遭遇した。 「伊藤沙莉さんです。役の幅も広いですし、バラエティーに出てもめちゃくちゃ面白いですし、誰も真似できない存在。すごくすてきで『私もいつか誰も真似できない俳優になりたい』と思ってきました。実際にお会いしたら、優しくてカッコいいお姉さんで、もっと大好きになっちゃいました(笑)」 中川はMV(ミュージックビデオ)にも多く出演している。 「最近はNovelbrightのボーカル竹中雄大さんと池内ヨシカツさんの『Lonely』やTENSONGさんの『貴方のことが好きです』に出演させていただきました。2つとも恋愛ドラマ仕立てで、セリフのない役を演じる勉強にもなっています」 5年後の目標を聞くと「俳優としてもっと高みを目指したい」と答えた。 「祖父母には、私がテレビに出ている姿を見せたいので、いつか朝ドラや大河ドラマに出ることが夢です。また、作品の中でいつかミュージシャンの役をやってみたいです。他にもバラエティーやラジオなど素でしゃべるお仕事もやってみたいですし、いろいろ挑戦できたらなと思います」 最後に「中川にとってミスコンとは?」と聞くと、「今の自分を見つけるきっかけ」と語った。 「フレキャンがなかったら、バンドを続けながら会社員として働いていたかもしれません。芸能界で上手くいかなかった時を考えて、いろんな資格を取りました。例えば化粧品会社に就職できるように化粧品検定の1級を持っています。でも、両親には『あなたは絶対に定時で出社できる人じゃない』って言われました。確かにそうなんです(笑)。そんなタイミングで俳優としてのお仕事をいただけるようになったんですが、フレキャンが俳優という扉を開いてくれたと思っています。そして、密かに目標にしていた東京ガールズコレクション(『TGC 松山 2024』)に出演が決まりました。愛媛県武道館で7月13日に開催されるのですが、期待と不安で今からドキドキです(笑)。素敵な舞台になるよう頑張ります」 □中川紅葉(なかがわ・くれは) 2000年9月1日、埼玉県生まれ。青山学院大1年時、『FRESH CAMPUS CONTEST 2019』でグランプリ受賞。雑誌『Ray』Campus Girl、22年に俳優デビュー。フジテレビ系『ナンバMG5』(22年)、NHK『ひきこもり先生 シーズン2』(22年)、テレビ朝日系『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(23年)、ABEMA『花束とオオカミちゃんには騙されない』(23年)、NHK『アイドル誕生 輝け昭和歌謡』(24年1月)などに出演。
福嶋剛