【プレビュー】最終予選で最高のスタートを切った日本。鬼門ジッダでサウジアラビアを相手に3連勝を手にすることができるか|日本代表
【サッカー日本代表 プレビュー】日本代表は11日、2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第3戦でサウジアラビアと対戦する。
今回のW杯アジア最終予選において重要な意味を持つ10月シリーズ。その初戦で相対するは強敵・サウジアラビアだ。敵地で行われる試合は、暑さと大観衆が集うスタジアムという厳しい環境下での試合を強いられる。この状況の中でどのような試合を見せるのか。注目の一戦となる。 9月シリーズで中国とバーレーンを相手に大勝を飾り、日本は最高のスタートを切った。今回も冨安健洋や伊藤洋輝ら最終ラインに怪我人が出ている状況だが、三笘薫や中村敬斗、上田綺世ら前線の選手たちは国内リーグで好調を維持。そこにブラックバーンで鮮烈なデビューを飾った大橋祐紀ら新たな選手を加え、チーム力を高めながらサウジアラビアとの一戦に臨む。 鍵を握るのは、やはり難しい環境下でいかに試合を進めていくかになるだろう。これまで敵地ジッダでの試合は、日本のサッカー史を振り返っても3戦全敗と勝利を手にすることができていない。もちろんメンバーも戦い方も変わってきた中で、過去のデータはそこまで大きな意味を持たないが、これまで苦戦を強いられたスタジアムであることは間違いない。先制点を取ることがベストではあるが、相手の攻撃をしっかりと受け止めながら、粘り強い戦いをしてゲームを進めていく必要があるだろう。 また9月から続けている3バックシステムでどう相手を崩していくかも注目したいところ。両WBには三笘と伊東純也が起用される可能性が高く、どこで攻撃にスイッチを入れていくかがポイントになる。そこが噛み合わないと背後を突かれて攻撃を許してしまう可能性があるため、サイドの主導権争いは激しいものとなるはずだ。 一方、サウジアラビアはここまで1勝1分となっているが、インドネシアと引き分け、中国にもギリギリでの勝利とあってロベルト・マンチーニ監督の求心力の低下が囁かれている。加えて、近年の外国籍のスター選手を自国リーグにかき集めることが代表選手の出場機会減少につながっており、選手たちのコンディションが上がっていないという事実もある。そういった状況の中でサウジアラビアがどう戦ってくるかはしっかりと見極めていきたいところだ。 この試合に勝利すれば、一気にW杯出場権獲得に近づくと言っていい一戦。注目の試合は11日3時キックオフだ。