FRUITS ZIPPERの櫻井優衣　撮影:飛鳥井里奈

多くの人の支持を集めることが人気のバロメーターである一方、常に評価の目にさらされる宿命にあるのが著名人たち。それぞれの職業観の中で、どのような言葉を支えにして苦境を切り抜けているのか。連載「わたしの金言・名言」は、著名人たちが心の拠り所としている言葉を聞く。 【写真】櫻井優衣 1st写真集収録カットほか(全7枚) 第14回は、1st写真集『YUi』(光文社 2,970円 A4判/128ページ)を2月20日に発売した、FRUITS ZIPPERの櫻井優衣。FRUITS ZIPPERのプロデュースを担当する木村ミサからもらい、アイドル活動をする上で支えになっているという言葉とは。 ■個人の目標「日本一のアイドルになる」に込めた覚悟 私は、自分自身に背中を押されることがあまりなく、頑張れなかったり、自信がなくなっちゃったりすることが多くて。FRUITS ZIPPERとして活動を始めた頃、そんな私に、プロデューサーのミサさんが「アイドルオブアイドル」という言葉をくださいました。 「アイドルの中のアイドル」、「アイドルから憧れられるアイドル」という意味を持つ言葉ですが、この言葉がアイドル活動をする上ですごく支えになっていて、普段から心に置いています。アイドルとして活動するなかで、「そうならなきゃ」と思っていたことですが、とても重みがある言葉だから、自分の言葉でそれがずっと言えませんでした。でも、ミサさんから言っていただいたことによって、自分の言葉として置き換えることができ、今は、それをアイドル活動の芯にして、頑張っています。 個人の目標を聞かれたときに、「日本一のアイドルになる」と答えているのですが、以前なら、絶対にそんなこと言えないと思っていました。そう言えるようになったのは、ミサさんから頂いた「アイドルオブアイドル」という言葉の後押しはもちろん、ファンの方の存在も大きいです。ファンの方が自分に対しても、グループに対しても期待してくださっているのがすごく伝わるので、私が強い気持ちでアイドル活動をしていくことが、みんなに幸せを運ぶことなのかなって。なので、自分への覚悟も含めて、「日本一のアイドルになる」と言葉にするようにしています。 『櫻井優衣ファースト写真集 YUi』より　撮影／佐藤佑一 ■プロフィール 櫻井優衣 2000年2月21日生まれ。東京都出身。2013年よりアイドル活動を開始し、2022年4月にアソビシステムのアイドルプロジェクト・KAWAII LAB.からデビューしたグループ・FRUITS ZIPPERのメンバーとなる。2023年、FRUITS ZIPPERとして、第65回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。今年5月18日、19日には、グループ結成2周年を記念するワンマンライブを日本武道館で開催予定。