「あなたは重要参考人だ」 総務省や警視庁新宿署、検察官を名乗る男などから電話 高齢女性が定期預金解約で工面した約1500万円だまし取られる 島根県浜田市
島根県警浜田警察署は12月25日、浜田市に住む70代の女性が特殊詐欺に遭い、1500万円余りをだまし取られる被害があったと発表しました。 警察によりますと、ことし10月被害女性の自宅に総務省を名乗る男や警視庁新宿署を名乗る男から連絡があり、「220億円の事件で被害者も出ている。あなたは重要参考人だ」などと言われ、やり取りを始めました。相手方からSNSを通じて、警察手帳の写真が送られるなどしたことから、女性は男を警察関係者だと信用。さらに検察官を名乗る男も登場し「口座を調べる」「このことは誰にも言ってはいけない」などと、女性に口止めを行いました。 その後、被害者は相手に指示されるまま、新たな銀行口座を開設し、定期預金を解約して入金。2回に分け指定された“警察の口座”に送金し、計1570万円をだまし取られました。 警察は「警察官が捜査名目で金の振り込みを要求することはなく、詐欺です。すぐに相談してください」などと注意を呼び掛けています。
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