北陸放送

この冬1番の寒気に平地でも大雪に十分な備えが必要です。冬型の気圧配置が強まり、石川県内は21日から22日にかけて警報級の大雪となるおそれがあり、交通障害に注意・警戒してください。 【写真を見る】この冬1番の寒気 注意したい「JPCZ」平地でも大雪 警報級の大雪のおそれ 交通障害に注意・警戒を 北陸地方の上空、約5500メートルには21日以降、マイナス30度以下の強い寒気が流れ込み、県内は22日にかけて大雪となる見込みです。 金沢地方気象台・飯田豊弘統括予報官 「山地のみならず、平地においても大雪となるおそれがあります。短時間にまとまった降雪になるということもありますので、交通障害などに注意していただければと思います」 21日午後6までの24時間に降る雪の量はいずれも多いところで、加賀の平地で20センチ山地で60センチ、能登の平地で25センチ山地で40センチの予想です。その後、雪は降り続き、22日午後6時までの24時間では、加賀・能登ともに平地で20センチから40センチ、加賀の山地で40センチから60センチ、能登の山地で30センチから50センチの雪が予想されています。 寒気が強まったり、同じところで雪が降り続いた場合は警報級の大雪となるおそれがあり、気象台は、21日昼前から22日にかけて、交通障害に注意・警戒するよう呼びかけています。 今回のように強い冬型の気圧配置になると、注意したいのが「JPCZ」の影響です。JPCZは日本海寒帯気団収束帯を英語で表記しその頭文字をとって、こう呼びます。 大陸から冷たい風が吹いてくるのですが、朝鮮半島の北部に位置する山脈によって風の流れが2つに分かれます。その後、日本海の上空で風と風がぶつかることで、雲が発達しやすいラインが形成され、次々と雪雲が発生することで大雪をもたらします。金沢地方気象台はこのJPCZが日本海上にあるとみていて、今後は石川県付近に停滞する見通しだということです。 不要不急の外出は控え、今後も最新の気象情報をしっかりと確認するようにしてください。