中国、金融当局と大手銀行に対する反腐敗検査に着手-21年以来の規模
(ブルームバーグ): 中国が国有の大手銀行や中国人民銀行(中央銀行)、主要規制当局に対する新たな反腐敗検査を始めた。こうした広範な調査は2021年以来で、金融界に衝撃が広がっている。
国営の中央テレビ(CCTV)は16日遅く、財政省や国家金融監督管理総局(NFRA)、中国証券監督管理委員会(証監会)が立ち入り検査の対象となると報じた。
中国工商銀行をはじめとする中国最大級の国有金融機関や、上海と深圳の証券取引所も調べられるという。
CCTVによると、中央政府の検査チームは関係する全34団体のうち17団体に配置されている。金融以外の団体も対象に含まれる検査は3カ月間続く。
21年に行われた25の主要金融組織に対する同様の反腐敗検査では、金融界全体に逮捕者と罰則が広がった。公式発表に基づきブルームバーグが算出したところ、23年だけで少なくとも130人の金融当局者・企業幹部が調査や処罰を受けた。
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原題:China Starts Inspections of Financial Regulators, Largest Banks (抜粋)
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