左から押田さん、河原さん、郡司さん

　福島県内で不登校の児童生徒が増加する傾向の中、塙町の「東白川子どもの居場所」は、学校に行けない子どもや悩みを抱える保護者に寄り添った支援を行っている。 　「子どもの居場所」は代表を務める茨城県大子町の河原昭子さん（６２）と矢祭町の押田美樹さん（４３）、郡司浩子さん（６１）ら有志が設立に携わった。押田さんが子どもの不登校を、同じく子どもが不登校になった経験がある河原さんに相談した。それまで東白川郡には身近に学校以外の子どもが通う居場所がなく、同じ境遇を抱える親のために設立を決めた。 　塙町の空き家を活用し、小学生ら１０人が週２回通う。自由を尊重し、特に時間割は決めていない。子どもたち自身で計画を立てて行う遠足も実施している。子どもたちへの支援のほか、講演会を企画し不登校の児童生徒を持つ保護者の悩み相談に当たっている。 　河原さんは「親同士で話すだけでも心が楽になる。親子で悩まず気軽に足を運んでほしい」と話した。

（県南版）