「大泉洋は嫌いでも…」元AKB48川栄李奈「それはダメです!」
映画『ディア・ファミリー』の初日舞台挨拶が14日、都内にて行われ、俳優の大泉洋、菅野美穂らキャスト陣と月川翔監督が登壇。バルーンカテーテル開発秘話を描く物語にちなみ、実際に救われた人からの手紙を菅野が読み上げ、会場も感動に包まれた。 【写真】涙声で手紙を読み上げる菅野美穂と、寄り添いながら聞く大泉洋 小さな町工場の社長が心臓病疾患持つ娘の命を救うため人工心臓の開発を始め、その後、IABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルを誕生させた実話をもとにした感動作。 初日を迎えた喜びと、作品が“独り立ち”していくさみしさを口にしていた大泉だったが「家族について思うこと」を聞かれると「私の両親に、映画というのは初日から3日間が大事だから見に行けと言うんですけど、もう87歳と高齢で。年寄りに3日間の間に行けと言われてもね…と言うので、いいから行け!と…」と毎度のぼやき。ところが娘たちを演じた福本莉子、川栄李奈、新井美羽が一様に家族の大切さと感謝を口にするのを聞いて「やっぱり親に、今週末じゃなくてもいいと電話します」と急に殊勝な顔をし、会場も大笑い。 この日は、4歳の息子の命がバルーンカテーテルで救われたという女性が本作を見た思いをつづった感謝の手紙を、菅野が代読。「医療従事者の方には感謝を伝えてきたけれど医療機器に対して思ったことがなかった」と、バルーンカテーテル開発秘話描いた本作に感謝を綴る言葉に、菅野も読み上げながら涙声。大泉も感動の面持ちで聞いていたが「夫に映画を見に行きたいと言ったら、まさかの行きたくないとの返事。大泉さんに泣かされたくない、と…。本当は見たいのが分かっていたので見に行き、夫も号泣していました」との言葉に苦笑。 最後に大泉は「この映画は、娘を亡くしてしまった家族の話ではないんだ。こんなにも誰かのために何かを始めたいという気持ちにさせてくれる映画はないと思う。“ドン”と強く背中を押してくれる映画」と熱く語りつつ「大泉洋に泣かされるのは悔しいと思う方もいるかも分かりませんが…大泉洋は嫌いでも『ディア・ファミリー』は嫌わないでください!」と、AKB48時代の前田敦子の“名言”をパクり、元AKB48の川栄から「大泉さん、それはダメです! 大泉さんのではないです」と釘を刺され、会場は笑いに包まれていた。 この日の登壇者は大泉洋、菅野美穂、福本莉子、川栄李奈、新井美羽、松村北斗、月川翔監督。