25年の世界経済成長率3・3%、日本は1・5%とOECD見通し…インフレ緩和も保護主義リスク指摘
経済協力開発機構(OECD)は4日発表した最新の経済見通しで、2025年の世界の経済成長率は前年比でプラス3・3%になると予測し、9月の前回予測から0・1ポイント上方修正した。インフレ(物価上昇)が和らいだことから成長は底堅いと見込んだが、「貿易摩擦や保護主義の高まり、地政学的紛争の激化などがある」と下振れリスクを指摘している。
国・地域別の成長率は、日本がプラス1・5%になると見込んだ。賃上げやインフレの緩和で内需が拡大するとし、前回予測から0・1ポイント上方修正した。
米国については、プラス2・4%と予測した。貿易摩擦などのリスクを抱えるが、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げで企業の投資が拡大するなどとして、前回予測から0・8ポイント上方修正した。
このほか、ユーロ圏はプラス1・3%、中国はプラス4・7%になると予測した。(ロンドン支局 中西梓)