カミラ王妃、エリザベス2世のお気に入りティアラを着用して晩餐会へ
エリザベス2世と最も縁の深いティアラのひとつが、ガールズ・オブ・グレート・ブリテン・アンド・アイルランド・ティアラ。生前、女王はたびたびこれを着用しており、紙幣や硬貨に描かれた女王の頭に載っていたのもこのティアラでした。先月10月18日、カミラ王妃が初めてこのティアラを身につけ、チャールズ国王とともに晩餐会に出席しました。 チャールズ国王とカミラ王妃がこの日出席したのは、戴冠式を記念して開かれた、マンションハウス(ロンドン市長の官邸)での晩餐会。76歳となるカミラ王妃は、戴冠式でのドレスもデザインしたブルース・オールドフィールドによるイブニングドレスに、このプライスレスなティアラ、そして、同じくエリザベス2世が所有していたダイヤモンドのイヤリングとネックレスを合わせました。
イギリス王室の美術品コレクションを管理するロイヤル・コレクションの説明によると、「ガールズ・オブ・グレー・ブリテン・アンド・アイルランド・ティアラは、1893年にヨーク公爵夫人、後のメアリー王妃に結婚祝いとして贈られたティアラ」で、「1947年にメアリー王妃が孫であるエリザベス王女に結婚祝いとして贈った」ものなのだとか。 このティアラを選んだことでカミラ王妃が示したのは、彼女には、亡くなった君主が所有していた数々のジュエリーにアクセスする権利がある、ということ。コーンウォール公爵夫人時代は、ほとんどの場合にグレヴィル・ティアラやブシュロン・ハニカム・ティアラのどちらかを着用していました。しかし、王妃となった今、彼女はさまざまなティアラを身につけるようになり、即位後初となった昨年11月のバッキンガム宮殿での公式晩餐会には、サファイアのついたティアラで臨みました。 また、今回の晩餐会でカミラ王妃が着用したネックレスは、当時王女だったエリザベス2世が21歳の誕生日に南アフリカ政府から贈られたもの。ロイヤルコレクションによると、1952年に短くし、余った宝石はブレスレットに作りかえたのだとか。