【がんばれ!郷土力士】大の里無傷3連勝 大関初の結びの一番で圧倒「また明日から」
大相撲九州場所(福岡国際センター)3日目の12日、新大関大の里は小結正代を押し出し、無傷の3連勝とした。元大関の実力者を寄せ付けない「大関相撲」で圧倒し、「良かった。また明日からという気持ち」と納得の表情を浮かべた。 【写真】大の里は押し出しで正代を下す 大関として初めて結びの一番の土俵に上がった大の里。右喉輪で起こし、右をのぞかせて前進すると、強烈な左おっつけも交え、一気に押し出した。万全の内容で結びの一番を締め、看板力士の責任を果たしたが「そこまで大関ということは考えず、目の前の一番に集中するだけ」と気を引き締め、支度部屋を後にした。 ●遠藤通算500勝、2勝目 東前頭7枚目の遠藤は同8枚目の狼雅を寄り倒し、2勝目を挙げた。当たってすぐに右を差し、狼雅の強引な小手投げに乗じて一気に寄り倒した。「狙い通りではないが、良かった」と安堵(あんど)の表情。通算500勝の節目に達したことには、やや笑顔を見せ「積み重ねる以外に勝ち星は伸びない。今日勝てたことが何より」と実感を込めた。 ●欧勝海3連勝 西十両14枚目の欧勝海は東14枚目の生田目との激しい突っ張り合いの末、すくい投げで下して3連勝とした。右ふくらはぎ付近を痛め、患部には分厚いテーピングが目立ち「めちゃくちゃ痛い」と苦笑。休場は頭にないとし「がんがん冷やして早く治す」と話した。 東十両2枚目の輝は幕内の土俵で西前頭16枚目の尊富士に寄り切られ、3連敗と苦しい土俵が続く。悪い流れを断ち切るため「切り替え、一番に集中する」と言葉を絞り出した。