韓国ネット放送界のヤミ、女性BJが激白「薬物・サイバーポルノの温床」
【08月29日 KOREA WAVE】韓国で組織暴力団出身の有名YouTuber兼インターネット番組司会者(BJ)が薬物投与・流通の容疑で逮捕されるなか、同じ業界の女性BJが「ここは動物の王国だ」と内部告発した。 投稿したのは、韓国のライブストリーミングプラットフォーム「アフリカTV」で主に活動する女性BJカム・ドンラン。最近、自身のYouTubeチャンネルのコミュニティに、BJの薬物逮捕事件と関連する業界の現実を告発する文章を投稿した。 カム・ドンランは「アフリカTVで再び薬物事件が発生した。結局、流通業者や販売業者だけが刑務所に入れられ、その他の使用者は初犯の場合、ほとんどが罰金か執行猶予で解放される」と指摘した。 韓国では薬物犯罪者に対する処罰があまりにも軽く、麻薬依存を断つプログラムも非常に貧弱だ――という見解を示したうえ「一度、薬物に手を出した人は再び薬物を求め、その代償は非常に高い」と批判した。 カム・ドンランは「(アフリカTVでは)ギャンブルは小さな問題とされ、売春の斡旋や麻薬といった重大犯罪に対しては非常に寛大だ」と指摘した。さらに「実際に刑を受けたり、問題を起こしても、問題なく復帰して毎月数千万ウォン(1ウォン=約0.11円)から数億ウォンの収入を得ながら裕福に暮らしている」と批判した。 原因の一つとして、カム・ドンランはアフリカTVのコンテンツフォーマットの一つである「エクセル放送」を挙げた。「エクセル放送」とは、視聴者が「星風船(投げ銭)」を支援する際に、そのランキングをエクセルのように整理して公開する放送形式のことだ。 エクセル化が進むにつれて、個人放送がますます困難になり、BJらはお金を稼ぐために「有力者」と結託し、その者たちに寄生しようとするという。「その集団に入ってお金を稼ぐためには、麻薬も性行為も共にしなければならない。しなければ、集団に加わることも、星風船をもらうこともできない」と訴えた。 星風船が減ると「努力していない」「時代遅れだ」と批判される。資金源である有力者たちに目をつけられると、一瞬で排除されてしまう。「現在の放送界でお金を稼ぐにはエクセルしか道はなく、エクセルで星風船を多く受け取るためには、それ相応の代価を差し出さなければならない」と指摘した。 カム・ドンランは「私もこの業界に身を置いているため、避けられない偏見がある」としながらも「ここはサイバーポルノの温床であり、サイバー娼婦が溢れる動物の王国だ。BJたちは顔を晒して商売するため、(性行為の)費用が売春女性たちより何倍も高い。捕食者がひしめくジャングルで草食動物として生きるのは難しい」と嘆いた。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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