熱中症に注意、めまい・吐き気・爪が紫…などが“危険サイン” 夜間に25度以上「熱帯夜」は就寝時も要注意【Nスタ解説】
井上貴博キャスター: 気温は感覚的にわかりますが、湿度は「高い」か「ない」くらいしかわかりません。湿度計を置いて、数値で“見える化”すると良いのかもしれません。 広瀬駿 気象予報士: 気温の変化よりも湿度の変化のほうが、熱中症の危険度への影響は大きいです。梅雨時期は気温が上がっていなくても油断しないでください。 ■「昔は大丈夫だった」という感覚は捨てて 南波キャスター: 田代院長によると、▼めまい、吐き気、▼汗をかかない、▼尿の量が減少(脱水症状のおそれ)、▼つめが紫色といった症状は熱中症の危険サインだということです。 広瀬駿 気象予報士: 高齢者は若者と比べると体の水分量が少ないので、少し汗をかくだけでも熱中症になる危険があります。 今の横浜や東京などの気温は1950年代の高知周辺の気温に相当し、今の大阪周辺の気温が昔の鹿児島周辺の気温になっています。いわゆる“亜熱帯化”していて、今と昔では暑さの質が変わってきていますから、「昔は大丈夫だった」という感覚を捨ててほしいと思います。 南波キャスター: 熱中症の症状が出た場合、どのような対応が必要になってくるのでしょうか。 田代院長は、▼涼しい場所に移動、▼体を冷やす、▼水分補給といった対応を挙げ、「冷えた経口補水液やスポーツ飲料などで水分補給を」としています。冷えた水分のほうが体温を下げやすいということです。 ■就寝時も熱中症に注意 2024年は熱帯夜が例年より早く到来か 南波キャスター: 就寝時も熱中症に気をつけなくてはいけません。東京は24日の夜から25日の朝にかけて、午前2時に気温25.6度を記録するなど、25度前後で推移していました。夜間の気温が25度以上を「熱帯夜」といいますから、この時期はほぼ熱帯夜といえる状況です。 広瀬駿 気象予報士: 例年は7月上旬ごろから熱帯夜が続きますが、2024年は熱帯夜になる日が少し早めにやってくると予想されますから、早めの対策が必要です。