5月9日、香南市の山あいにある英国風の庭園でバラの花が見頃を迎えています。 鮮やかなピンク色にー紫と白が入り混じった個性的なバラ。150種類200本を栽培する香南市香我美町のイングリッシュガーデンハウスでは、カラフルなバラが訪れた人を楽しませています。 高知市から： 「きれいに咲いてます」「気候もいいですしすごくいい所だと思います」 手入れをするのは泉谷恵里子さん。今年のバラには特別な思いを抱いていました。 泉谷恵里子さん： 「この庭にいれば父の魂がいるような気がして、父と話をしながらバラの手入れを1人でしています」 2005年にオープンしたこの庭園は泉谷さんの父・安岡賢之さんが作りました。 【2023年の映像】 安岡賢之さん：「『バラが咲いた』っていう歌があるでしょ？」 悦さん：「寂しかった～僕の庭に～バラが咲いた♪」 そんな安岡さんは4月27日、病気のため88歳で亡くなりました。 泉谷恵里子さん： 「これは父が1番気に入っていたバラ（テス・オブ・ザ・ダーバービルズ）で、これが咲くと父がよく『バラが咲いた』の歌を歌いながら、バラの花がら摘みをしていたのが思い出されます」 泉谷恵里子さん：「この赤いバラがぽっと咲くと、庭が華やぐ」 （アイスバーグ）開園当初からの古株 （ザ・ポエッツ・ワイフ）芳醇なフルーツの香り。 こちらは長年連れ添った妻の悦さんです。 安岡悦さん： 「主人がね、わたしがバラを見る時の顔で毎日おってくれって言って。ニコニコ笑うから。ほんとね、一生懸命やってくれたんですよ」 泉谷恵里子さん： 「父はすごく人に喜んでもらうのことが好きだったんですよ。父の思いを継いで、来た方に喜んでいただけるような庭をつくっていきたいなと思います」 安岡さんが残した庭園でこれからも多くの人に笑顔を届けたい。 イングリッシュガーデンハウスのバラは5月いっぱい楽しめそうです。 イングリッシュガーデンハウスの営業時間は午前8時半から午後5時までです。 定休日はありませんが5月29日は休みです。また園内のカフェではスイーツも楽しめます。 来週からはバラのシロップを使った「ローズソーダ」やバラのジャムを生地に練り込んだシフォンケーキが楽しめます。