鎌田大地、ラツィオと決裂のリスク?「会長が吹っ掛けた」伊紙記者が契約延長交渉に見解
ラツィオに所属するMF鎌田大地の去就について、イタリア人ジャーナリストのアルベルト・アッバーテ氏が30日に地元ラジオ局『ラディオセイ』の番組内で語った。 昨夏に1年契約を結んでラツィオに加入した鎌田。契約期限も迫り、先日には代理人のロベルト佃氏らがローマ入りし、契約延長の交渉を行っていることが報道された。一部の現地メディアは、鎌田側が保持する延長オプションの期限は今月30日と伝えている。 そんな中、イタリア紙『イル・メッサッジェーロ』のアッバーテ記者がラジオ番組で語った。 「選手がこの条項を行使することを伝えたとみられており、ラツィオに心配はないとされている。つまり口頭では合意したんだ。火曜日(28日)の夜には、3年契約で握手を交わした」 だがその後、アッバーテ記者は同ラジオ局の別番組に出演すると、改めて鎌田を巡る交渉について説明。自身の見解を示した。 「カマダはずっとラツィオと1年契約を結びたがっていたようだが、それは(税制優遇措置が適用されない)新たな契約を作成しなければならないことを意味する。28日に、3年間の契約延長で基本合意に至っていたはずだが、そこで日本人選手側が契約解除条項を盛り込むことを求めた」 「(クラウディオ)ロティート会長が非常に高額な条項を設定しようとしたのに対し、カマダ側が抵抗している。おそらく日本人選手は、500~1000万ユーロ(約8.5~17億円)の条項を望んでいるのだろうが、ロティートははるかに高い金額を吹っ掛けた。だが、カマダはラツィオに歩み寄るために3年間の延長にサインしようとしているし、私は延長した方が良いと思っている。金額が低かったとしても、タダで彼を失うことは避けるべきだ」 同ラジオ局は公式サイトにおいても「カマダとラツィオに決裂のリスク」との見出しをつけてアッバーテ記者の見解を伝え、鎌田の動向を注視している。