転売目的隠し学割で不正購入 アップルのパソコン詐取容疑で7人逮捕
米アップルのノートパソコン「マックブック」を転売目的を隠して学割で不正に購入したとして、警視庁は、職業不詳の趙麗容疑者(51)=埼玉県川口市=ら中国籍の男女7人を詐欺容疑で逮捕し、8日発表した。認否は明かしていない。 【写真】東京・銀座のアップルの店舗=2025年1月7日午前10時39分、東京都中央区銀座8丁目、福冨旅史撮影 ■「購入台数制限」「転売禁止」の販売条件に違反か 趙容疑者は準暴力団「チャイニーズドラゴン」の関係者といい、警視庁は不正に購入した製品を中国など海外に転売し、グループの活動資金にしていたとみている。 暴力団対策課によると、7人は共謀して昨年5月14日、東京・銀座のアップルストアで、転売目的を隠してマックブック11台(計313万4800円相当)を学割で不正購入した疑いがある。趙容疑者は「実行役」の6人に店舗で購入するよう指示し、その後受け取っていたという。 警視庁は、趙容疑者らが昨年2~8月、都内や神奈川県内の6店舗で約1億3千万円相当のマックブックやiPadを約700回、同様の手口で不正購入していたとみている。製品は東京都豊島区の輸出入業者を通じて転売されたとみられ、警視庁は7日に同社を同容疑で家宅捜索した。
朝日新聞社