総合フィンテック企業「ブロック」の株価低迷脱出策とは?
四季報オンライン
アメリカ市場に上場している注目銘柄を取り上げる連載企画「はじめての米国株」。今回は総合フィンテック企業のブロック(SQ)を紹介する。(最新の ドル円相場はこちら です)ブロックの創業は2009年(創業当初の社名はスクエア。2021年に現社名へ変更後はサービスのブランド名として残っている)。ツイッター(現X)の共同創業者でもあるジャック・ドーシー氏が、友人の経営する店でクレジットカードが使えなかったために販売機会を逸した話を聞いたことが起点。導入費用の高いクレジットカードの決済端末の役割を誰でも持っているスマートフォンで代用するアイデアを、手のひらサイズの“四角い”小型カードリーダーとスマホアプリで実現したことが始まりだ。 サービス当初のビジネスモデルは、まずカードリーダーとアプリを無料で顧客へ配布し、利用決済金額に応じて手数料を支払ってもらう形とした(現在は複合的な機能を持つ高機能端末の有料提供や月額課金サービスなども展開)。 初期導入費用がかからない手軽さは大いに受け入れられ、それまでクレジットカード会社が顧客にできていなかった小規模店舗や個人事業主の需要を取り込むことに成功。現金を使わないキャッシュレスニーズが世界的に高まる潮流も追い風に業績を急成長させた。
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大和証券 米国株執筆班