おかゆ、“おんなギター流し”からアーティストへ「私自身の夢を追いたい」過酷10年に達成感も
「おんなギター流し」の異名を持つシンガーソングライター・おかゆが1日、東京・MIYASHITA PARKの渋谷横丁で新曲「渋谷ぼっちの歌謡曲」発表会を行った。 この日発売された同曲は、デビュー前のギャル時代から愛着を持っていた渋谷を舞台に、実らぬ恋を表現している。自身の原点でもある渋谷の街で、この日はギターを手にアンニュイながら力強い歌声を響かせた。 おかゆは、自身が17歳の時に実母が急逝。「母のことは、スナックで歌っていた姿と『歌手になりたかった』という思いを聞いて育っていた」と母の思いを引き継いで音楽の道を進むことに。それから約5年後、2014年から流しを始め全国のスナックを巡り、19年にメジャーデビューを飾った。 歌手活動10年、メジャーデビュー5年の節目を迎え、「流しに徹して、路地裏のスナックで涙と汗を流してきた。全く知らないお店に行って、そこで歌を聞いてもらえるかという日々で、過酷にも程があった。どさまわりよりも厳しい仕事だった」と道のりを回想した。 流し開始時に決めた「母の口癖“七転び八起き幸せに”にちなみ7842人と写真撮影する」という目標も達成し「これからは“流しのおかゆ”から、アーティスト・おかゆとして強く羽ばたいていきたい。私自身の夢を追いたい。ずっと憧れの高橋真梨子さんのようにディナーショーや全国ツアーをしたい。流しはしたい時にします」と抱負を語った。
報知新聞社