「メルセデス・ベンツ」ドイツ国内のディーラー網が大混乱!? リコールへの対応もあり現場は騒然です【みどり独乙通信】
リコール自体悪いことではないが数の多さに驚く
いまも日本在住の方から「ベンツに乗っていれば大丈夫」というワードを時おり耳にします。メルセデス・ベンツが長年日本で積み上げてきた信頼の証でしょうね。ですが、なかなかそうもいかなさそうな今日この頃のようで、最近はリコールも続いていて驚いています。 リコール自体はどのメーカーもありますが、今のメルセデスほど続くのは非常にまれに思われます。リコールの種類はまちまちで、これはごく一部ですが、2023年7月には2021年~23年製造のAMG GT、Cクラス、CLS、Eクラス、Gクラス、GLC、GLE、GLS、Sクラス、SLの58万9799台が対象と聞いて驚いたのですが、それに続き2024年2月は2023年製造のAMG GT、Cクラス、CLE、Eクラス、EQE、EQS、GLC、Sクラス、SLの25万台。 さらに、2024年3月21日に発表になったのは2017年~2024年製造分のAクラス、Bクラス、CLA、EQA、EQB、GLA、GLBの右ハンドル車52万8640台が対象となっています。ですので、日本に輸出された分も該当するかもしれませんね(編集部注:日本市場では2024年2月8日と3月26日にリコールが発表された)。とくに2022年からは連続して大規模なリコールが何度も発表され、また? という感じです。オーナーはもちろんですが、ディーラーや自動車販売店の方々も対応に追われ大変なことになっていると思います。 ミュンヘンはBMW本社がありますが、御三家+ポルシェは非常に多く走っており、そのなかでもメルセデスのモデルの数は本当に多いですね。量販車のほかにも商業車やトラック、バスまでありますから、リコールの種類も多くなるわけですね。自分では防ぎようがありませんが、旅行中等に不具合が起こらないことを祈るばかりです。
池ノ内みどり