ブラックストーン、リッツカールトン沖縄など200億円で取得-関係者
(ブルームバーグ): 米投資会社ブラックストーンが、リゾートホテル「ザ・リッツ・カールトン沖縄」(名護市)のほか、同県内にある別のホテルを計約200億円で取得したことが17日、分かった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
ブラックストーンは、那覇市に本社を置く金秀ホールディングスから、部屋数97のリッツ・カールトン沖縄と、別のホテル「かねひで喜瀬ビーチパレス」を購入。匿名を条件に語った関係者によれば、この取引にはホテルの改修費用も含まれる。
今回の取引は、円安を背景とした日本観光ブームの最中で行われた。訪日外国人客数が年初からの10カ月間ですでに3000万人以上と年間記録を更新する中、日本のホテルに対するビジネスや投資に対する関心は高く、アジアで最も人気の高い不動産の一つとなっている。
ブラックストーンの広報担当者はコメントを控えた。 金秀HDの担当者からのコメントは得られていない。
MSCIリアル・アセットによると、2024年上半期の日本のホテル取引総額は前年同期比46%増の7670億円に達し、少なくとも過去10年間のデータでは同期の最高額を更新した。
ブラックストーンにとって今年は日本での取引が最も活発な1年となり、不動産とプライベート・エクイティー(PE、未公開株)事業全体で総額約77億ドル(約1兆1856億円)を記録した。今月12日には西武ホールディングスから都内の複合商業ビルを約4000億円で買収すると発表している。
(c)2024 Bloomberg L.P.
Yasutaka Tamura, Lisa Du