渡邊雄太『日本に帰るのは悪』心境の変化に盛況迎えるBリーグの存在 移籍先は「まだ、フラットに考える」
NBAで日本人最長6シーズンを戦い、20日に自身のSNSで日本でプレーする決断をした渡邊雄太選手。自身が口にした「20代の間はそこから逃げない」、その言葉の真意を話しました。 【画像】サンズ時代にはケビン・デュラントとともにプレー 試合後には笑顔の交流も 2018年10月、23歳で日本人2人目となるNBAデビューを果たした渡邊選手。グリズリーズ、ラプターズ、ネッツ、サンズと4チームを渡り歩き、2月に古巣・グリズリーズにトレード移籍しました。 現在29歳の渡邊選手は10月に30歳の誕生日を迎えますが、自身のSNSで日本でプレーする決断を話した際、「20代の間はどんなしんどいことがあっても、どんな理不尽なことがあってもそこから絶対逃げない。20代の間はどんな苦労でもするから、アメリカにとにかくこだわり続ける」と話していました。 この真意について聞くと、「NBAに入り出した時期は、言葉を選ばずに言うと、日本に帰るのは悪だという感覚が自分の中でもありましたし、観ている人からしても、結局アメリカで通用しなかったから帰ってきたんだねというふうに思われるんじゃないかというのがあって、(日本に)帰るという選択肢が自分の中で当時は持てずに、20代の間はなんとしてでもこの世界で生き残ってやるという気持ちでやっていた」と話します。 それでも心境の変化があったという渡邊選手は「『日本に帰るのは悪』だなんて事実はなく、日本にも素晴らしいリーグがあって、いまそのリーグも凄く盛り上がっているので、それを改めて考えたときに『日本に帰ることは素晴らしい選択』だし、それを悪く思う必要なんて一切ないというところで、前向きというか日本に帰れることにワクワクしています」と日本でのプレーを心待ちにしている様子。 さらに、本人の言葉にあった“理不尽”とはどういうことか聞くと、「NBAはああいう世界でありながらビジネスの世界ではあるので、たくさんのお金が動いて色んな選手がそれに影響されてきますし、シーズン中のトレードに関してもそういう部分で一切情はないというか、良い意味でも悪い意味でも、チームとしてもそこに情けをかけていたら良いチームを作れないというのもあると思いますし、そういうところは少し難しいなと感じた部分ではあります」と話しました。 気になるのは、日本でどのチームに所属するか。これには「なにもまだ考えていないですし、たくさんのチームがオファーをしてくれていると聞いているので、ありがたいことに。すべてフラットに考えて、自分にとって一番良い環境、選択は何なのかと時間をとって考えたいなと思っています」と語りました。