結婚式の引き出物が誕生のきっかけ:イタリア発「Le Nom」が届けるパーソナライズされた世界に1つだけのバッグ
“Bucket”を中心に、あらゆるニーズを満たすスタイルを作り上げました。秋冬のコレクションでは、レザー製品だけでなく、スエードやシアリングといったシーズンに適した素材に焦点を当てています。春夏のシーズンでは、もっともシックで楽しい素材であるラフィアに重点を置いていますね。
「Le Nom」のバッグはとても“Kawaii”スタイル
ー創業からの5年間を振り返って、もっとも挑戦的だったことは? 「Le Nom」は、2019年に創業しました。その翌年は、新型コロナウイルスのヨーロッパでの拡大により、多くの企業が苦境に立たされました。 「Le Nom」も例外ではありませんでした。店舗の建築スケジュールは大幅に遅延し、商品の供給やカスタマイズの製作にも問題が発生しました。 しかし、幸運なことに、オンラインの存在が「Le Nom」を救いました。オンラインでの販売やSNSでのコミュニケーションを通じて、多くの顧客とつながることができたのです。 「Le Nom」は、コロナ禍を乗り越え、現在では世界中の顧客に愛されるブランドへと成長しました。
「Le Nom」は、ビジネスを始めて以来、その進化を気に入ってくださるコミュニティが広がっていると感じています。 その基盤となるのは、すぐに私たちの商品、パーソナライズという特徴、および全体的なビジョンに愛着を持ってくれた人々です。 最初はインスタグラムとオンラインショップのみでしたが、1年足らずでパリのマレ地区、ミラノのブレラ、サンタ・マルゲリータ・リグーレにブティックをオープンし、そこで私たちのスピリットと美学を伝えることを試みました。 店舗は非常に好評で、初期のコミュニティの他にも多くの人々にアプローチし、コミュニティを拡大し、多様化し、強化することができました。
ー日本市場に対してどのような印象をお持ちですか? 私たちは、日本が大好きです。現代性と伝統の美しいバランスに魅了され、何度も訪れています。また、エレガントでシックな商品が評価されるファッション市場としても注目しています。 そのため、日本へのブティック展開に非常に意欲的です。私たちの商品が、日本の人々の好奇心を掻き立て、興味を持ってもらえると信じています。 「Le Nom」のバッグは、日本の“Kawaii”スタイルにとても合うと思っています。しかし、欧州と日本の物理的な距離が、スタートアップ企業にとって物流の面でハードルとなります。 そこで、オンラインでの拡大に精力的に取り組み、近い将来、日本への進出を実現したいと考えています。
ー最後に、今後のビジョンについて教えていただけますか? 私たちは将来に対して非常に楽観的です。お店や販売チャネルで受けるフィードバックは常に好評であり、商品がますます多くの人を満足させていることを誇りに思っています。 さらなる発展のために、商品の品質と提供価格の優れた関係を維持し、妥協しないことが重要です。 成長を続け、主に欧州、次いでアメリカとアジアで新しい店舗をオープンすることを目指しています。