仮想世界で「現実の服」を着る=VRリアルクローズの冒険
キャップをかぶるとき、髪のシルエットがちょっとだけ変わるでしょう? そのニュアンスを再現するために、ヘアスタイルに特化したクリエイターさんとコラボレーションして、キャップと髪型を同時に販売されているんです。「わかってるな」と...。 ーすさまじいこだわりです。 デザイナーのアルティメットゆいさんの情熱を感じますよね。 「nullの足音」や「Melty Lily」も人気です。「nullの足音」はクールで大人なかっこいい女性に似合いそうな服やアクセサリーが多く「enu by nullの足音」という別レーベルもあります。デザイナーのenuさんは「Carat」というバーチャルショッピングモールも運営していて、出展ブランドのデザイナーさんたちと会話しながら作品を鑑賞できる、とても素敵な場所です。
「Melty Lily」はすごく女子力を感じさせる衣装で、ジュエリー使いや柄のあしらいがきれいにまとまっていてハイセンスです。 デザイナーのゆいぴさんは「Voyage」というバーチャルファッションコレクションを主催していて、私はアーカイブでしか見たことがないですが、関わる人たちの熱量もクオリティもすごいイベントです。
どのデザイナーさんも、日本のアバターファッションを語る上で外せない存在です。他にも、この1年ほどでリアクロのブランドはかなり増えていますよ。
リアクロ勢の女神『Grus』
ーブランド以外に、リアクロ愛好家の共通点はありますか。 服以外では……リアクロ勢に圧倒的人気の「アバター」があります。久(くじ)さんが制作している「Grus(グルス)」。
リアクロといえばGrusちゃん、と言っても過言ではないくらいよく着られています。デフォルトももちろん素敵ですが、改変することですごく表情が変化する。そして抜群にリアルな服装が似合うんですよね。
リアクロ系の対応衣装(編集部注:特定のアバターのために調整された衣装)もとても多くリリースされているアバターで、個人的にはVRChatでリアクロがいまのように盛り上がった背景にはGrusちゃんの影響が大きくあると思っています。