電気代高騰でオール電化の家に蓄電池をあとづけ。費用とリアルな工事の流れを紹介
まず新しい分電盤の開封と配線確認
ここからは工事の内容を、順を追ってレポートします。
●室内に取りつける新規分電盤を準備
既存の分電盤の下へ新しい分電盤を増設します。増設作業自体は、工事終盤の作業。ですから、ここでは箱をあけ新しい分電盤(写真)の確認と準備をしていました。
屋外に移動し蓄電池の取りつけ作業
確認作業が終わったら、外に移動。蓄電池を置く基礎づけ架台の、取りつけ作業が始まりました。
●蓄電池を搬入
ちょうどこのタイミングで、蓄電池が届きました。 重さ140kgある蓄電池を、人力で基礎づけ架台の上に載せています(写真)。てっきりクレーンでつるのだと思っていたので驚きました。
蓄電池とパワコンをつなぐ間、発電は遮断
蓄電池を設置したら、次は、パワコンとの接続系統をつくる作業に移ります。
●パワコンと蓄電池の接続系統をつくる
パワコンと蓄電池の接続系統をつくる作業中、パワコンと太陽光パネルの連携を遮断することに。ですから、太陽光パネルの発電は使えなくなります。 作業が終わるとお昼休憩に。午後から室内で、新規分電盤の増設作業に入る説明を受けました。
新規分電盤増設して、通電したら工事完了
午後は、室内の作業に。まずは新規分電盤の増設作業です。上の写真は、新規分電盤の増設箇所の壁をカットしているところ。 新規分電盤の一部を仮づけし、配線を通します。
●充電が始まったことを確認して工事完了
既存の分電盤の下に新規分電盤が設置され、2台並びました(写真)。停電を解除し、いよいよ通電です。 業者の人が、蓄電池の電気系統がつながったことを確認。次に筆者がスマホにダウンロードしていた専用アプリから、「蓄電池残量補正」を実行しました。 これは一度、蓄電池の充電を100%にするためだそうです。充電がスタートしたことを確認し、蓄電池のあとづけ工事が無事終了しました。
設置した夜から稼働。かかった費用は70万円
あとづけ工事後は、一度100%満充電にする必要があるとのこと。そのため蓄電池を使用できるのは、そのあとになります。ちなみにわが家の場合、充電を開始したのが15時(工事終了直後)。満充電の100%になったのは20時でした。 蓄電池は、定格容量7.04kWhで実効容量は6.2kWh。あとづけ工事代を含めて75万5700円でした。わが家では自治体の補助金(補助金額5万円)を利用し、およそ実質70万円で蓄電池をあとづけすることができました。
蓄電池を設置後、光熱費の収支は大きく改善
上は、スマホの専用アプリ「パワーモニター」の画像です。「買った電気」の欄を見てください。0.0kWhという数字が! 蓄電池をあとづけしたことで、売電はしつつ、今まで買っていた深夜電気を、買わないですむ日もでてきました。 想定以上に買電量が減ったおかげで、今年の1月以降の光熱費は、黒字をキープできています。電気の高騰は、今も続いているため、蓄電池をあとづけしてよかったと思っています。
富山かのん