円安「訪日客の売り上げ毎月更新」の百貨店 外国人労働者は“就労意欲低下”も
RKB毎日放送
このところ円安が進み、4月17日午前の時点で1ドル=154円台後半と、およそ34年ぶりの円安ドル高水準です。 【写真で見る】日本在留外国人が日本で働きたくない理由 第一位は? 円安で外国人観光客の消費額が増えていて、百貨店では業績が好調に推移する一方で、日本で働く外国人労働者の中には「円安だから日本で働きたくない」という人も増えているようです。 外国人観光客「デンマークから来ました」 多言語メディア「フクオカ・ナウ」ニック・サーズ編集長「ラーメン、焼きラーメン、焼き鳥、おでん、餃子などおすすめのローカルフードです」 福岡市中心部にある大濠公園では4月16日から外国人観光客向けに観光マップを配布しています。 「フクオカ・ナウ」ニック・サーズ編集長「最近、外国人観光客は増えていますね」 「フクオカ・ナウ」サーズ恵美子マネージャー「歩いて楽しんでもらいたい。福岡は世界の中でも貴重な歩けるまち」 福岡県への外国人入国者数は去年およそ255万人で、コロナ禍前の9割程度まで回復しました。 ■外国人観光客円安で財布の紐も緩む・・・ 円安について、福岡を訪れている外国人観光客に話を聞きました。 カナダからの観光客「食べ物がとても安いです。カナダの物価はとても高い。日本は高くない。日本のスキンケア商品を買います」 韓国からの観光客「円安の影響はたくさんあります。シャネルの化粧品とほかにもいろいろ買いました。インチョン空港の免税店と比較しても日本で買う方が安かったです」 韓国からの観光客「ブランド品のTシャツと鞄を買いました。鞄は35万円が25万円、Tシャツは3割引で買えました。安いです」 ■百貨店は「訪日客の売り上げ毎月更新」 福岡市天神の大丸福岡天神店です。連日、多くの外国人観光客が買い物を楽しんでいます。 持ち株会社のJ.フロントリテイリングの2024年2月期決算によると、博多大丸の売上高は540億9600万円、純利益が8億2200万円で4年ぶりの黒字となりました。 博多大丸立石幸菜広報担当「海外からのお客様が増えたことが理由だと考えられます。お客様の単価自体も円安の影響で上がっていて、訪日客の売り上げも毎月更新している状態ですので、今後も期待したいと思います」