「ジモノミッケ!」一般家庭でも 農家と飲食、宿泊業者の農産物マッチング 定期配送を実証実験 福島県会津地方
福島県会津地方の農家と飲食、宿泊業者の間で地元農産物の需給を引き合わせるデジタルサービス「ジモノミッケ!」は、一般家庭の食卓にまで裾野を広げようとしている。運営先の会津中央青果(会津若松市)が個人向け定期配送の実証実験を9月下旬から10月中旬にかけて展開した。 会津若松市内の無料モニター20世帯に対し、全4回にわたって、登録農家から集荷した旬の農産物を提供した。最終回の10月18日は、喜多方市で収穫されたばかりの新米や、会津若松市産のリンゴなどを箱詰めして届けた。 同社は、モニターのアンケート結果から、適正な値段設定や食材の種類、サービス満足度に関するニーズを取りまとめ、効果的な事業化を検討する。猪俣千賀子常務は「農家の販路を拡大し、地元の活力につながる取り組みを後押ししていきたい」と話した。 実証は、今年度の地域課題解決型先端サービス実装化支援事業補助金を活用した。市内のスマートシティAiCT(アイクト)に入居するTOPPANデジタルが協力した。
(会津版)