前年は申ジエを逆転した岩井明愛が涙の初優勝(※Getty Images)

JLPGAツアーの2024シーズン第7戦「KKT杯バンテリンレディス」が12日、熊本県菊陽町の熊本空港カントリークラブ（6518yards/パー72）で開催される。賞金総額1億円、優勝賞金1800万円の3日間大会。 前年大会は1打差の2位から最終日を出た岩井明愛が、首位から出た申ジエ（韓国）を逆転。2022年に優勝していた双子の妹・千怜に続くレギュラーツアー優勝となり、史上初の双子優勝を実現させた。 熊本で勢いに乗るとその後は優勝争いにたびたび絡んで、9月には「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」から2週連続優勝。シーズン最終戦まで山下美夢有、申との年間女王争いを繰り広げ、22年の千怜に続いてブレークを果たした。 女王候補とも言われる今季は、第2戦に予選落ちを喫したが、それ以外の5試合は決勝ラウンドに進出。しかし最高は6位と優勝争いには加われていない。翌週には海外メジャー「シェブロン選手権」に出場予定と、ここ熊本で今年も最高の弾みをつけたいところだ。 岩井明愛の同組は、同じく海外メジャーを控える山下と初優勝が待たれる竹田麗央だ。8月のパリ五輪の日本代表争いを繰り広げる山下は、世界ランクポイント配分の高い海外メジャーが正念場になる。今季も全試合で予選通過を果たすなど安定感は変わらず抜群だ。岩井同様に熊本でさらに勢いに乗りたいところだろう。 妹の千怜は、熊本県出身の上田桃子と小祝さくらと同組。先週ツアー初優勝を挙げた阿部未悠は今大会不在となるが、1打差2位と涙を飲んだ佐久間朱莉は櫻井心那らと初日の18ホールを回る。五輪の韓国代表入りを狙う申は、第3戦以来になる今季2試合目の国内ツアー参戦になる。