F1ドライバーの角田選手がホンダ本社に降臨! いろいろ聞いてみた
――12月10日にはレッドブル・レーシングのマシンでテストを行いました。レッドブル・レーシングのマシンとRB(レーシングブルズ)のマシンの違いはどのようなものでしたか。 角田選手: 細かくは言えませんが、一番の違いは周回数を重ねた時のタイヤのデグラデーション(性能劣化)でした。要因はさまざまですが、レッドブルのマシンは、特に高速コーナーでのスリップ量が少ないです。高いGで長い時間滑ればタイヤへのダメージも大きくなります。それがコーナーごと、周回数ごとに積み重なっていって、タイヤが劣化していきます。レッドブルのマシンのほうがダウンフォースが大きく、スリップ量が少ないため、タイヤが長持ちして、安定して走りやすいと感じました。 ──レッドブル・レーシングのクルーからは、どのような評価を受けたのでしょうか? 角田選手: 現場にいたエンジニアからもバックグラウンドのエンジニアからも、自分のフィードバックには感銘を受けたと聞いています。おそらく、レッドブル・レーシングは速さよりも、フィードバックの能力を注視すると思っていたので、いつも通りにできるかぎり細かく伝えるようにしました。
12月19日にはレットブル・レーシングに所属していたセルジオ・ペレス選手が離脱し、リアム・ローソン選手がレットブルに昇格することが公式に発表されました。残念ながら角田選手のレットブル昇格はなりませんでしたが、2025年シーズンはレーシング・ブルズからの参戦が決まっています。来年の角田選手の活躍に期待です!
森藤幸士