最終戦リコーカップ出場争いが激化! “圏外”のささきしょうこ、川岸史果、柏原明日架がV争い参戦…その行方は?
<大王製紙エリエールレディス 2日目◇15日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71> 最終戦の上田桃子は記念Tシャツ姿で涙腺崩壊【写真】 来週行われる今季最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」(21~24日、宮崎カントリークラブ)の出場権争いが混沌としてきた。国内メジャー最終戦でもあるリコーカップの出場資格は❶今季優勝者❷今季米ツアー優勝者(JLPGA会員)❸11月5日時点の世界ランキング50位以内❹「大王製紙エリエールレディス」までのメルセデス・ランキング(MR)上位者のカテゴリー順で決まり、出場人数は40人に限定されている。 ❶は前週の「伊藤園レディス」までに19人が決まり、❷での出場者はなく、❸は申ジエ(韓国)の1人。残りの20枠を❹で争っている。現在のMRのボーダーラインは37位のリ・ハナ(韓国)だが、MR38位のささきしょうこが、この日のベストスコアとなる「64」で回り、初日の29位からトータル9アンダーの2位タイに急浮上。MR41位の川岸史果も「65」と伸ばして同じく2位タイに上がり、MR45位の柏原明日架は「67」でトータル8アンダーの9位タイにつけている。 6番からの3連続、10番からは4連続とバーディを量産した28歳のささきは、前週の山内日菜子の今季初Vで“次点”に転落したが、「同い年の日菜子ちゃんの優勝はすごくうれしい。1枠外れた形になったけど、自分も頑張ろうと思った。寒いのは苦手だけど、今年は暖かくてすごくプレーがしやすい」と季節外れの暖かさも味方につけて躍進。「1日6アンダーが目標。もちろんリコーには行きたい」と気合をにじませた。 昨年のリコーカップで7位に入った川岸も、「今週は最終戦に出ることだけを目標にしている。単独5位には入らないとダメだと思っているので、優勝を狙っています」と鼻息は荒い。宮崎市出身の柏原も「久しぶりに地元でシーズンの最後を迎えたい」と5年ぶりの出場に意欲。3季ぶりのシード復帰は確実にしているが、「ほかの選手のスコアはどうすることもできないので、自分が伸ばすことだけを考える。ガツガツやります」とラストスパートを誓った。 2日目終了時の仮想MRはささきが33位、川岸が35位とリコー圏内に入り、柏原が41位。リ・ハナは40位に後退し、予選落ちした小林夢果は33位から36位、木村彩子は36位から38位に下がった。決勝ラウンドの2日間。優勝争い、シード争いとともに宮崎行きの切符を争う熱い戦いにも注目だ。(文・臼杵孝志)