【バレー】フィリップ・ブラン監督「甲斐優斗はいかにいい状態で長所を発揮させてあげられるかが課題。富田将馬はパスで貢献。大塚達宣はチームにいいエネルギーを与えてくれた」 VNLポーランド戦会見コメント
6月7日に西日本総合展示場 新館(福岡県北九州市)で行われたバレーボールネーションズリーグ(VNL)2024男子大会ポーランド戦後のフィリップ・ブラン監督の会見コメントをお届けする。 ――世界ランク1位のポーランドに対して深津旭弘、富田将馬、甲斐優斗、宮浦健人、大塚達宣などの選手を起用しましたが、プレーの評価は? ブラン:このラウンドから石川祐希と髙橋藍を起用し始めて、疲労が目立ってきていたため、この2連戦を続けさせるわけにはいかないと思い、ブラジル大会でいいパフォーマンスを出したメンバーにしようと考えました。 いいパフォーマンスを出しても相手は世界一。Aパスが返ればサイドアウト率も高くなりましたが、B・Cパスになった途端、効果率が下がってしまいました。 今日の試合がありましたが、既に頭の中は明日のスロベニア戦に切り替え、いちばん激しい戦いになると思うので、準備をし始めています。 明日はオリジナルメンバーに戻し、関田誠大と髙橋健太郎は14人に入ることになります。 ――関田選手と髙橋健太郎選手の代わりにリザーブになる選手は? ブラン:富田に代わって大塚が入ります。それはもともと予定されていたことです。 関田の下腿のちょっとした問題は2日間のオフを経てだいぶよくなっているので、明日は深津と関田のセッターでいきます。大宅はBチームでドイツ代表との試合が迫っているので、それに向けて、すぐにBチームに戻る予定です。 ――今日のポーランド戦は選手のテストの意味合いもあったと思いますが、監督の目から見た、いいアピールをした選手は? ブラン:この試合はテストでもあるので、大塚・富田だけでなく、甲斐が高いブロックに対してどのように攻撃をするのかを見たかった。甲斐はいい面を見せていたと思いますが、継続性、安定感に欠けていたので、今後はブロックとサーブ、スパイクと彼の長所をいかにいい状態で出してあげるかが課題になると思います。 富田は期待通りのパスでチームに貢献してくれましたし、大塚も期待通り、コートに入った時にはチームに新たなエネルギーを分け与えてくれていたと感じています。 ――セッターの深津旭弘と大宅真樹両選手の印象は? ブラン:深津はパスがいい時はある程度クイックなどを織り交ぜ、効率的な攻撃を組み立てられていましたが、パスが乱れた時、オポジットの宮浦とのコンビネーションに難がありました。どんな状況でもオポジットの得点力というのは期待されますが、その時にトスが合わずにいて、相手のブロックが間に合ってしまうといった状況が出ていました。 大宅は直前に参加したので、やはりコンビネーションの面で難がありました。高さ、タイミングなど難しい部分があったと思います。ただ、コートに入った時には彼なりにしっかりプッシュしてチームに貢献してくれたと考えています。 ――もし、この試合をオリジナルメンバーで戦っていたら手応えを感じる試合でしたか? ブラン:今日出た課題は、いつものスターティングメンバーでも同じような課題になったと思います。ただ、石川祐希、髙橋藍、西田有志は2枚ブロックに対してより安定感がありますし、違う形態にはなったと思いますが、課題は変わらないと思います。ポーランドで行われるファイナルラウンドでその結果がわかるのではないでしょうか。 スロベニア対ブラジル戦(フルセットでスロベニアが勝利)を見てもわかるように、こういったレベルでの戦いはちょっとした細かいところで勝敗が分かれます。実際に戦ってみないとどういう状況になるのかはわからないと思います。
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