「つばさの党」の選挙妨害事件、黒川代表らが初公判で無罪を主張
4月にあった衆院東京15区補選で他陣営の街頭演説を妨害したなどとして、公職選挙法違反（選挙の自由妨害）の罪に問われた政治団体「つばさの党」の代表・黒川敦彦（46）ら3被告の初公判が20日、東京地裁であった。3人は「政治的に意味のある適法な行為で無罪です」などと述べ、いずれも無罪を主張した。 【画像】立憲民主党の選挙カーに歩み寄る「つばさの党」幹部 黒川被告のほかに起訴されたのは、つばさの党幹事長で同補選に立候補して最下位で落選した根本良輔（30）と幹部の杉田勇人（39）の両被告。 3被告は対立候補の街頭演説中、拡声機を使って大音量で一方的に詰問したり、走行中の選挙カーを数キロにわたり追いかけたりするなど計6件の演説妨害や交通妨害をしたとして公選法違反の罪に問われた。 警視庁は選挙後、立憲民主党や国民民主党など複数の陣営から被害届を受理。つばさの党の事務所などを5月に捜索し、3被告を計3回逮捕した。 黒川被告と根本被告は11月、証拠隠滅の具体的な危険性がないのに保釈されないのは憲法違反だとして、国に計2200万円の賠償を求めて東京地裁に提訴している。（金子和史）
朝日新聞社
