プロ野球選手会 誹謗中傷行為への対応報告を発表「示談が成立する事例、侮辱罪等での告訴受理に至る事例」も
日本プロ野球選手会は24日、プロ野球選手に対する誹謗中傷行為への対応報告を発表。示談が成立する事例、侮辱罪等での告訴受理に至る事例があったことを記した。 同選手会は5月と7月の対応報告で「当会の顧問弁護士による誹謗中傷対策チームにより、誹謗中傷等を行ったアカウントに関して、裁判所に対し、発信者情報開示命令申立てを複数件行ったこと、様々な誹謗中傷投稿について情報の開示を命じる旨の決定を受け、責任を追及すべく手続きを進めていくことをご報告させていただきました」と記した。 その上で「その後、責任追及を進めた結果、2024年10月現在で、誹謗中傷等を行った者との間で示談が成立する事例、侮辱罪等での告訴受理に至る事例が出てきております。また、誹謗中傷等を行ったアカウントに対する発信者情報開示命令申立ては、現在も係属中のものがあり、これらについても、情報の開示を命じる決定が出次第、同様に、責任を追及すべく、手続きを進めて行く予定です」と今後の方針も示した。 「今シーズン、誹謗中傷に対する当会の対応を時間の経過と共に、報告をさせていただく形をとらせていただきましたが、これらの報告に対しては、ファンのみなさま、そして各種メディア関係者のみなさまの多くに、賛同のお声をいただき、誹謗中傷等の抑止につながるご協力をいただきました。今シーズンの選手に対する誹謗中傷等の抑止にご協力いただきましたことに大変感謝申し上げます」と記し、「2日後には、日本シリーズを控えておりますが、ファンのみなさまにとっても、選手にとっても、素晴らしいシーズンの締めくくりになるよう、ファンのみなさまには、SNS等での投稿にあたってのマナー遵守を継続いただくこと、誹謗中傷等を拡散しないことを改めてお願いするとともに、今シーズンここまで戦ってきた選手を後押しする声援を送っていただけることを心より願い申し上げます」と訴えた。