DeNA、ケイから0封継投 一回からいきなり4連続Kで乗った 三浦監督「最高の投球をしてくれた」
(SMBC日本シリーズ2024、ソフトバンク0-5DeNA、第4戦、2勝2敗、30日、みずほペイペイ)眼光鋭い鷹を封じた。DeNAは来日1年目のアンソニー・ケイ投手(29)が、ソフトバンクとの日本シリーズ第4戦に先発。7回4安打無失点、一回先頭から4者連続を含む7奪三振の快投で、球団の外国人投手では初の日本シリーズ勝利投手となった。チームは3投手による継投で、強力ソフトバンク打線を無得点に抑え、2連勝を飾った。 超満員の敵地を、左腕が静まり返らせた。日本シリーズ初登板のケイが、強力ソフトバンク打線を7回零封。チームを2連勝に導き「チームが勝てるように、自分のベストピッチングを心掛けた。左打者が並び難しいラインアップだったが、自分なりの投球をして勝つことができた」とうなずいた。 大舞台で奪三振ショーを見せた。「いつもは立ち上がりが課題だったが、きょうはうまく波に乗れるように序盤から頑張った」と一回先頭の柳田から周東、栗原、二回先頭の山川まで4者連続三振。伸びのある直球と鋭く横に曲がる変化球のコンビネーションがさえ、五回は好打者の近藤も空振り三振に仕留めるなど、スタメン9選手中7人から三振を奪った。 地道な取り組みが実った。回転数2600を超える直球に曲がり幅の大きいスイーパーなど抜群の能力を持つ一方で、シーズン序盤はマウンド上でカッとなり、投球が乱れるシーンが目立った。大原、小杉両投手コーチと感情を管理するアンガーマネジメントについて何度も話し合いを重ね、自分にコントロールできないことへの理解、怒りがこみ上げたときはグラブを噛んでこらえるなど解決策を模索。この大一番で最高の結果を残した。 東が力投した第3戦の流れを加速させた。坂本、ウェンデルケンも役割を果たし、完勝に貢献した。ケイの快投を三浦監督は「抜群によかった。直球の切れも変化球のコントロールも、最高の投球をしてくれた」と絶賛した。ソフトバンクが苦手とされてきた〝左腕攻め〟でDeNAがシリーズの流れを変えた。(浜浦日向)